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私だけの8日目 2 (怖い話 奇妙な話 不思議な話)

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私は普通の女子中学生、田中花子。学校では友達と普通に過ごし、勉強や部活に励む毎日。でも、実は私には秘密がある。それは、私だけの8日目が存在することだ。

月曜日から日曜日までの7日間は普通の人たちと同じ。しかし、日曜日が終わると私にだけ現れる特別な8日目があるのだ。この8日目は、私以外の誰も存在しない。家族も友達も、街中の誰もいない。でも、バスや電車といった公共交通機関や信号機などの電子機器はちゃんと動いているし、コンビニやスーパー、映画館、遊園地なども開いている。

最初はこの8日目がとても不気味で怖かった。誰もいない街、シーンと静まり返った環境。初めての時は家から出るのも怖くて、一日中家に閉じこもっていた。でも、何度か繰り返すうちに慣れてきた。これはこれで過ごしやすい環境だと思うようになったのだ。

自由な時間の楽しみ

8日目の朝、いつもと同じように目が覚める。窓の外を見ても誰もいない静かな街。それでも私は慌てない。むしろ、この日は私の自由な時間だと思ってワクワクする。

まずは映画を見ようと決めた。映画館に行くと、大人気でチケットが取れない最新作も見放題だ。好きな席に座り、ポップコーンを片手に映画を楽しむ。誰もいない映画館で、自分だけのプライベート上映会。これは贅沢の極みだ。

映画を見終わった後は、ゲームセンターに向かう。最新のアーケードゲームも、懐かしのレトロゲームも楽しめる。ただ、お金を入れないと動かないのがいけないのが学生にはつらい。家庭用ゲームのレベル上げに没頭したり、高得点を目指してひたすらプレイしたり、次の日にゲームを起動すると、その成果はちゃんと反映されているのだから驚きだ。

学びの時間

この特別な8日目を使って勉強もしてみた。学校から配られた宿題やテスト勉強をこの日に集中してやると、次の日にはその成果がしっかりと反映されている。難しい数学の問題も、じっくり考える時間があるおかげで解けるようになった。

図書館に行ってみると、ここも無人で貸し切り状態。好きなだけ本を読み、資料を調べることができる。学校の図書室では借りられなかった人気の本も、ここでは誰にも邪魔されずに読める。知識が増えるたびに、自分の成長を感じられるのが嬉しい。

他人にない8日目の活用

この8日目をどう活用するか、私はいろいろと考えた。誰にもないこの時間を有効に使えば、自分のスキルを飛躍的に伸ばせるのではないか。そう思った私は、料理や手芸、プログラミングなど、様々なことに挑戦することにした。

料理では、新しいレシピに挑戦してみた。普段は忙しくて時間が取れないけど、この日は一日中キッチンに立てる。失敗しても誰も見ていないから気楽だ。次の日に家族に作ってあげると、みんな美味しいと言って喜んでくれる。

手芸では、洋服を作ったり、アクセサリーを作ったりしてみた。最初はぎこちなくても、何度も挑戦するうちに上達していくのがわかる。次の日に友達に見せると、「すごい!どうやってこんなに上手になったの?」と驚かれるのが嬉しい。

プログラミングでは、自分でアプリを作ることに挑戦した。最初は簡単なゲームから始めて、だんだんと複雑なアプリに挑戦していく。エラーが出ても、8日目を使ってじっくりと解決方法を見つけることができる。完成したアプリを次の日に友達に見せると、みんなから「すごい!」と称賛される。

自分だけの時間の価値

この特別な8日目は、最初は怖かったけれど、今では私にとってかけがえのない時間となった。他人にはないこの時間を使って、自分の好きなことや興味のあることに没頭できるのは本当に贅沢だと思う。毎週この日が来るのが楽しみで仕方ない。

これからも、この8日目を使って新しいことに挑戦し続けるつもりだ。誰にも邪魔されず、自分だけの時間を存分に楽しむ。この特別な日が私の成長を助け、日常の生活をより豊かにしてくれることを実感している。

私は、この特別な8日目があるからこそ、毎日をもっと充実させることができるのだと思う。これからも、この時間を大切に過ごしていこうと思う。

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