リゾートバイトで見つけた閉ざされた部屋…古びた写真に隠された恐怖の秘密とは? (怖い話 奇妙な話 不思議な話)
大学生の夏休み、友人と総勢10人ほどで海に遊びに行く計画が立てられた。参加者は多く、中にはあまり親しくないメンバーも含まれていた。その中でも特に目立っていたのがA君。彼は自信満々に「俺、泳ぎが得意だから沖まで泳ぐのが楽しみだ」と豪語していた。
当日、天気は快晴で、波も穏やか。皆が楽しそうに砂浜でバーベキューをしたり、ビーチバレーをして過ごす中、A君はひとりで海に飛び込んだ。そのまま彼はどんどん沖へと泳いでいった。皆も「すごいな」と思いつつ、特に気に留めていなかった。
しかし、ふと気が付くと、A君の姿が見えなくなっていた。「あれ?戻ってきてない?」と誰かが言い出し、全員が心配になって辺りを見回したが、彼の姿はどこにもなかった。不安が広がり、急いで海上保安庁に連絡することになった。その日の捜索では見つからず、翌日も捜索が続けられることになった。
次の日の午後、ようやく捜索隊がA君の遺体を発見したと連絡が入った。みんなで現場に向かうと、そこには大きなブルーシートが敷かれ、A君の遺体が覆われていた。そのブルーシートは、人ひとりを覆うには不自然なほど大きく、何か違和感があった。だが、沈痛な空気の中、誰もそのことに口を出すことはなかった。
遺体確認のため、友人のB君と共にシートをめくると、確かにそこにはA君の姿があった。しかし、異様なことに気づいたのはその直後だった。A君の足元に、全く見覚えのない老婆がしがみついているではないか。彼女の顔は青白く、目は開いているが、魂の抜けたような虚ろな目でこちらを見つめている。その姿に全員が息を呑んだ。
「この人、誰…?」と誰かが震える声で言ったが、誰も答えることができなかった。捜索隊に問い合わせたところ、彼女の身元は未だ不明で、周辺地域でも行方不明者として届け出がされていないという。
友人たちは皆、この体験がトラウマとなり、海には二度と近づかなくなった。あの老婆の正体は今も分からないままだ。警察も捜索を続けたが、何も手がかりは得られず、老婆の身元は確認されることなく未解決のままである。
A君がなぜ沖へ向かったのか、その時何を見たのか、そしてあの老婆と何の関係があったのかは、永遠に謎のまま残されている。夏の終わりに経験したこの恐ろしい出来事は、今でも鮮明に記憶に焼き付いている。
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