体験談:日中に何気なく見た掲示板が引き起こした恐怖の出来事
掲示板と言えば、深夜の怪談や都市伝説がよく話題になりますが、僕が体験した恐怖は、昼間の何気ない時間に起こったものです。いつもは深夜にネットを見ている僕ですが、その日は休みの日で、昼間の暇な時間を持て余していました。特に予定もなかったので、昼過ぎにパソコンを開き、いつものように掲示板を眺めていました。
そのとき目に留まったのが、「日中にだけ見られるスレッド」というタイトルのスレッドでした。普段は夜にしか見ないため、昼間に限定されたスレッドというのが妙に気になり、クリックしてみました。開いてみると、普通のスレッドとは少し違い、どこか異様な雰囲気が漂っていました。
スレッドにはいくつかの書き込みがありましたが、その内容はどれも不気味で、曖昧なものばかりでした。
「このスレッドを昼間に見ている人へ。今、何か感じている?」
「このスレッドを見た後、誰かに会わないでください。」
さらにスクロールしていくと、次第に内容が具体的になってきました。
「もし、これを見た後に“あの人”に会ったら、絶対に話をしてはいけません。」
「午後3時を過ぎたら、振り返らないこと。」
何かしらのルールや警告が続く中、僕はただの悪ふざけだと思って読み飛ばしていました。しかし、その書き込みが進むにつれて、次第に僕に直接語りかけているような錯覚に陥り始めました。
その中でも、一つの書き込みが異様に気になりました。
「あなたが今、このスレッドを見ている場所は安全ですか?」
僕は思わず辺りを見回しました。明るい昼間の自宅の部屋、特に異常は感じません。窓からは日差しが差し込み、外では子供たちの遊ぶ声が聞こえてきます。怖がる理由なんて何もないはずですが、その書き込みを読んだ瞬間、何かがおかしいと感じ始めました。
さらに下にスクロールしていくと、今度は特定の時刻に関する書き込みが増えてきました。
「午後3時に何かが起こる。」
この時点で、僕は時計を確認しました。ちょうどその時、時計の針は午後2時45分を指していました。不気味に感じながらも、好奇心に駆られてそのままスレッドを読み続けました。
「午後3時になったら、誰もいないはずの場所から声が聞こえたら、それは答えないで。」
「3時5分までは部屋を出ないこと、それはそこにずっといる。」
次々と具体的な警告が続く中、僕の心臓は次第に早く鼓動し始めました。ちょうどその時、ふと部屋の外から何かが動くような音が聞こえました。普段なら気にもしない音なのに、その瞬間、全身に冷たい汗が流れました。家には僕一人しかいないはずです。
その後、また掲示板に目を戻すと、画面には新しい書き込みが表示されていました。それは、まるで僕の状況を見透かしたかのような内容でした。
「今、音が聞こえたでしょ?それは近くにいるよ。」
鳥肌が立ち、パソコンを閉じようとしましたが、何かに取り憑かれたかのようにスクロールを続けてしまいました。次の書き込みは、さらなる恐怖を呼びました。
「3時になったら、窓を見てはいけない。」
また時計を確認すると、時間は午後2時58分。恐怖が頂点に達し、僕は意識的に窓から目を背けました。今さらこんな都市伝説に振り回される自分がバカだと思いながらも、窓を見る勇気はどうしても湧きませんでした。
午後3時の鐘が静かに鳴り響いた瞬間、部屋の中が異様に静かになりました。あんなに聞こえていた外の音が、まるで消え去ったかのように一切聞こえません。その時、背後から誰かが低い声で囁いたような気がしました。
「見ないで」
恐怖で振り返ることもできず、ただ震えていました。必死に気を落ち着け、スマホを手に取って時間を確認しました。午後3時5分が過ぎた頃、外の音が突然戻り、現実に引き戻されたように感じました。
それ以来、僕は掲示板で何か不気味なスレッドを見つけても、もう開かないようにしています。あの時の恐怖は現実に起きたものであったのか、ただの心理的な錯覚だったのかは分かりません。ただ一つ言えるのは、あのスレッドを見た後の感覚は、単なるいたずらではなかったということです。
昼間であっても、ネットには決して踏み込んではいけない場所があります。もし、掲示板で「昼間限定」のスレッドを見つけても、絶対に興味本位で開かないことをお勧めします。そこには、日中の明るさですら防げない“何か”が潜んでいるかもしれないからです。
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