目次
【プロローグ】
都内で一人暮らしをしている会社員の遥香。毎日忙しく働く中で、唯一の癒しはスマホに届くSNSの通知だった。しかし、その「通知」が彼女の人生を狂わせることになる。
【奇妙なメッセージ】
ある夜、疲れ果てた遥香はベッドに横たわり、スマホを確認していた。何気なくSNSを開くと、知らないアカウントからダイレクトメッセージが届いていた。
「23時45分、切断。」
意味不明な一言。怖くなった遥香はすぐにそのアカウントをブロックした。しかし、それから間もなくして別のアカウントからまた同じメッセージが送られてきた。
「23時45分、切断。」
心拍数が上がるのを感じながら、彼女はそのままスマホを閉じ、深呼吸を繰り返した。
【時計の針】
時計を見ると、23時40分を指している。
「偶然だよね…?」
そう自分に言い聞かせながらも、何かに見られているような視線を感じる。部屋を見回しても、誰もいない。ただ、スマホの画面が急に点灯した。
「23時43分」
通知音が鳴り、今度は彼女の電話番号にメッセージが届いた。
「切断は避けられない。」
【恐怖の瞬間】
23時45分、部屋の電気が一斉に消えた。暗闇の中で遥香は震えながらスマホを掴む。しかし、画面に映るのは「通話中」という表示と、不気味な無音だった。
「…誰?」
声を震わせて尋ねるが、返事はない。代わりに、かすかな音が聞こえた。
「ザ…ザザザ…」
そして、低い声が囁いた。
「見ているよ。」
その瞬間、遥香はスマホを取り落とし、耳元に冷たい風を感じた。背後に誰かが立っている感覚。しかし、振り返る勇気はなかった。
【翌朝】
遥香は気が付くと床に倒れていた。スマホの画面には「通話終了」の文字。そして、彼女の左手の小指が無くなっていた。
警察に通報しても信じてもらえず、SNSのアカウントには何の痕跡も残っていなかった。ただ、一つだけ明確だった。
その夜以来、23時45分になるとスマホが必ず震える。そして画面には必ず一言だけ表示される。
「次は、もっと大きなもの。」
【エピローグ】
もしあなたのスマホに見知らぬメッセージが届いたら、それは「切断の予告」かもしれない。そしてその時刻が来たら、背後を絶対に振り返らないでほしい。
あなたのスマホにも、その通知が届いていませんか?
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