古民家を改装した一軒家に住むようになった私は、夜中に奇妙な足音を聞くようになった。最初は気のせいかと思っていたが、日に日にその音は大きくなり、種類も増えていった。
最初は、二階の部屋から聞こえるような、何かがゆっくりと歩いているような音だった。それが、夜中に限らず、昼間でも聞こえるようになり、時には私のすぐそばで聞こえることもあった。
恐怖に駆られ、私は何度も家の中をくまなく捜索したが、何も見つけることはできなかった。しかし、その足音はますます執拗になり、私の精神を蝕んでいった。
ある夜、私はとうとう耐えきれず、霊媒師を呼ぶことにした。霊媒師は家の中を歩き回り、しばらくすると、私の寝室の前で立ち止まった。そして、こう言った。
「この家には、あなた以外の者が住んでいるようです。そして、その者はあなたに近づきたいと思っているようです。」
霊媒師の言葉に、私は恐怖を感じた。しかし、同時に、私はあることに気がついた。それは、足音がいつも同じ場所から聞こえてくるということだ。
ある日、勇気を振り絞って、その場所に行ってみることにした。それは、家の地下室だった。地下室のドアを開けると、そこは薄暗く、湿気が漂っていた。そして、その奥には、大きな鏡が立てかけられていた。
鏡に近づき、自分の顔を映してみると、私の後ろに、もう一人、私がいるのが見えた。その影は、私の顔と同じ形をしていたが、目は真っ黒で、表情はなかった。
恐怖に叫び声を上げ、私は部屋から飛び出した。そして、この家からすぐに引っ越すことに決めた。
新しい家に引っ越してからも、私はあの地下室の鏡に映っていた影を忘れることができなかった。そして、私は気がついた。あの影は、私の中に住み着いてしまったのだ。
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