古い一軒家に一人暮らしをしている私は、夜中に頻繁に物音を聞くようになった。最初は猫が何かをひっかいている音かと思っていたが、日に日にその音は大きくなり、種類も増えていった。
ある夜、いつものように物音が聞こえ、恐る恐るリビングに向かうと、窓の外に人影が見えた。薄暗い夜のため、顔はよくわからなかったが、窓ガラスに張り付くようにしてこちらを見ているのがわかった。
私は急いで部屋に戻り、ドアに鍵をかけて布団に潜り込んだ。しばらくすると、物音が部屋の中に聞こえ始めた。まるで、誰かが部屋の中を歩き回っているような……。
恐怖に震えながら、私は目を閉じたままじっと耳を澄ませた。すると、足音が私のベッドの方へ近づいてくるのが聞こえた。心臓がバクバクと鳴り、全身が汗でびっしょりになった。
そして、私のベッドの上に何かが乗ってきた。私は怖くて目を開けることができず、ただ息をひそめてその瞬間を待つしかなかった。
しばらくして、その気配が消えた。私は恐る恐る目を明けると、ベッドの上には何もなかった。しかし、部屋の空気は重く、何かがこちらを見ているような気がした。
それからというもの、私は毎晩、その恐怖に悩まされるようになった。睡眠薬を飲んでも眠ることができず、日中は常に疲労困憊していた。
ある日、私は勇気を振り絞って、警察に相談することにした。警察官が家の中を調べたが、何も異常は見つからなかった。しかし、警察官の顔がどこか青ざめているように見えた。
警察官が帰った後、私は再び一人になった。そして、その夜、いつものように物音が聞こえ始めた。私は窓の外を見てみると、またあの影がいた。
今度は、窓ガラスを叩きながら、こちらに向かって笑っていた。
■おすすめ
マンガ無料立ち読み
1冊115円のDMMコミックレンタル!
人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】
人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】
ロリポップ!
ムームーサーバー
新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp
新品価格 |
ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ] 価格:1078円 |