目次
プロローグ
ある日、ふと立ち寄った古い本屋で、一冊の古びた本を見つけた。それはどこにでもありそうな出来事だったはずだった。しかし、その本に挟まれていた一枚の写真が、全てを奇妙な方向へ導いていくことになる――。
第一章:偶然の出会い
主人公の隆一(りゅういち)は30代の会社員。昔から読書が好きで、時間を見つけては古本屋を巡るのが趣味だった。
その日も仕事帰りに見つけた古びた本屋に立ち寄り、雑多に積まれた棚を見ていた。
「これ、面白そうだな。」
タイトルも表紙も擦れて読めなくなった一冊の本が目に留まった。特に深い理由もなく購入し、家に持ち帰った。
第二章:古い写真の発見
その夜、隆一は本を開き、ページをめくりながら読んでいた。すると、途中のページに何かが挟まっていることに気づいた。
「なんだ、これ?」
挟まっていたのは、モノクロの古い写真だった。そこには、見覚えのある家族が写っていた。
「……これ、俺の家族?」
写真の中には、幼い頃の自分、若い頃の両親、そして祖父母が写っていた。背景は今はもう取り壊されてしまった実家の庭だ。
第三章:不思議な再会
「なんでこんな写真が……?」
隆一は胸の奥に奇妙な感覚を覚えた。この本は、どうやらかつて家族が持っていたものだったらしい。しかし、実家が取り壊されてから、家にあった本や写真は全て整理され、手放したはずだった。
「時を超えて戻ってきた……そんなことがあるのか?」
偶然とは思えない巡り合わせに、不思議な縁を感じた隆一だったが、その夜から家の中で奇妙な出来事が起こり始めた。
第四章:異変の始まり
次の日、隆一は仕事から帰宅すると、リビングのテーブルの上にあの写真が置かれていることに気づいた。
「おかしいな……確かに本の中に戻しておいたはずなのに。」
さらに翌朝、今度は写真が寝室の枕元に置かれていた。
「誰がこんなことを……?」
怖くなった隆一は、その写真を再び本に挟み、棚の奥にしまい込んだ。しかし、それでも写真は翌朝には別の場所に移動していた。
第五章:写真の真実
不安が募る中、隆一は母親に写真のことを尋ねることにした。
「この写真、覚えてる?」
母親は写真を手に取ると、驚いた表情を浮かべた。
「この写真……実はね、昔、不思議なことがあったの。」
母の話によると、この写真はかつて実家で撮影されたものだが、家族の中では「縁起が悪い」として捨てられたものだったという。
「写真を撮った後、この写真を見た人たちがみんな不幸になったのよ。おじいちゃんも、おばあちゃんも。」
母の話を聞き、隆一は震えた。なぜその写真が、今になって自分の手元に戻ってきたのか?
第六章:迫る影
その夜、隆一は何者かの視線を感じて目を覚ました。薄暗い部屋の中、あの写真が再び枕元に置かれている。
さらに、写真に写っている家族の後ろに、見覚えのない影のような存在が浮かび上がっていた。
「こんなの、写ってなかったはずだ……。」
恐怖に駆られた隆一は、写真を持ち出し、近くの神社でお祓いをしてもらうことを決意した。
結末
神主に相談し、写真を処分してもらう儀式が行われた。その後、奇妙な出来事はぴたりと止まり、隆一はようやく日常を取り戻すことができた。
しかし、数か月後――。
ふと立ち寄った古本屋で、隆一は再びあの本を見つけた。本をめくると、そこには同じ写真が挟まれていたという――。
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