「写真立てが倒れるのには理由がある」。
そんな話を耳にしたことはありませんか?単なる風や振動のせいだと考える人もいれば、スピリチュアルな現象だと信じる人もいます。
私はどちらかと言えば前者でしたが、ある出来事を経験してからは少しだけ考えが変わりました――それは、写真立てがきっかけで気づいた“あるメッセージ”の話です。
目次
写真立てが倒れた夜
その日はいつものように仕事を終えて帰宅しました。
部屋に入ると、テーブルの上に飾っていた写真立てが倒れていました。
写真は私と大学時代の友人グループで撮ったもので、よく飲み会や旅行に行った思い出の一枚です。
「風か何かかな?」
そう思いながら写真立てを直しました。しかし、次の日も、またその次の日も、帰宅すると同じ写真立てが倒れているのです。他の物には手を触れた形跡はなく、倒れるのはその写真立てだけ。
「なんか気味悪いな……」
そう感じながらも特に気にせず生活していました。
奇妙な夢
その現象が起き始めてから一週間ほど経った夜、不思議な夢を見ました。
夢の中で、大学時代の友人の一人である「高橋」が笑顔で私に手を振っているのです。
「元気にしてるか?」
そう話しかけてくる彼に、私は「もちろんだよ」と返事をしました。でも、何か違和感がありました。
目が覚めた後も、その笑顔が妙に気になり、ふと考えました。
「あいつ、最近どうしてるんだろう?」
思い出した古い約束
高橋とは大学卒業後もしばらく連絡を取っていましたが、ここ数年は疎遠になっていました。
何気なくSNSを覗いてみましたが、高橋のアカウントは更新が途絶えたまま。それどころか、大学時代の他の友人たちも高橋の話題を一切出していないことに気づきました。
「何かあったのかな……」
その時、ふと昔の記憶が蘇りました。
大学時代、高橋と「お互い大事な約束を忘れたら絶対に連絡する」という冗談交じりの約束を交わしていたことを思い出したのです。
連絡と真実
気になった私は、思い切って当時の友人グループの一人に連絡を取りました。
「高橋、最近どうしてる?」
すると電話口から返ってきたのは、思いもよらない言葉でした。
「……高橋、去年亡くなったんだよ。」
言葉を失いました。高橋は病気を患い、入院中に亡くなったというのです。
「そうだったのか……」
電話を切った後、私は呆然と写真立てを見つめました。
写真立てのメッセージ
再び写真立てが倒れた時、私はそれが偶然ではないように思えてきました。
夢に現れた高橋の笑顔、そして写真立てが倒れ続けた一週間――まるで彼が私に何かを伝えようとしていたかのように感じました。
「……ありがとう、高橋。」
私はその写真を見ながら小さく呟きました。それからというもの、写真立てが倒れることはなくなりました。
【まとめ】
写真立てが倒れるのは、単なる物理現象かもしれません。
けれど、時にはその背後に隠れた意味があるのかもしれない――そんなことを考えさせられる出来事でした。
あなたの写真立てが何度も倒れることがあったら、それは誰かからのメッセージかもしれません。
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