「インフルエンザの予防接種が、あなたを不気味な恐怖に巻き込むとしたら?」
今回お届けするのは、予防接種にまつわる奇妙で恐ろしい出来事です。
目次
接種を受けた日は普通の一日だった
主人公は20代の女性、会社員です。
インフルエンザの流行が話題になり始めた11月、会社からの勧めで近所のクリニックで予防接種を受けることになりました。
診察券を渡して待合室で順番を待つ間、周囲の患者たちは、みな少し疲れた表情をしていました。静かな室内に響くのは、時折鳴る呼び出しベルの音だけ。
「山田さん、どうぞ。」
名前を呼ばれ、奥の診察室に入ると、年配の医師が笑顔で迎えてくれました。
「少しチクっとしますよ。」
腕に注射を打たれた瞬間、わずかな痛みとともに、妙な寒気が体を走りました。しかし、それ以上の異常はなく、その日は普通に帰宅しました。
異変の始まり
翌日から、主人公は身体のだるさを感じるようになりました。予防接種後に体調が悪くなるのはよくあることと気に留めませんでしたが、会社でも、周囲の人たちが次々とインフルエンザに感染している話を耳にしました。
さらに奇妙だったのは――
会社の同僚の一人が、「予防接種を受けた翌日から行方不明になった」という話です。
「まさか、そんなことあるわけないよね……」
そう自分に言い聞かせながらも、不安は募るばかりでした。
不気味な夢
接種を受けてから4日目の夜、主人公は奇妙な夢を見ました。
それは、病院の待合室に座っている自分の夢でした。しかし、部屋には自分以外誰もおらず、外の風景は霧に包まれています。
突然、診察室のドアが開き、あの日の医師が現れました。
「お帰りなさい。」
医師の後ろには、誰かがぼんやりと立っていました。よく見ると、それは行方不明になった同僚だったのです。
彼女は何かを訴えるように口を動かしていましたが、声は聞こえません。その代わり、耳元には低い声でこう囁く音がしました。
「次は、あなたの番です。」
消えたクリニック
翌朝、主人公は目を覚ますとすぐにあのクリニックを調べました。しかし、検索してもそのクリニックの名前は見つかりません。
不安になり、実際にクリニックがあったはずの場所に行ってみました。そこには、ただの空き地が広がっていました。
「そんなはずはない……確かにここで注射を受けたのに!」
周囲の住民に尋ねても、誰もそのクリニックのことを知りませんでした。
【まとめ】
インフルエンザの予防接種――それは、命を守るはずの行為が恐ろしい真実への扉を開くことになるかもしれません。
もし、あなたが受けた予防接種の場所が突然消えたら・・・・・・。
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