目次
プロローグ
小学生の頃、私は1週間ほど病院に入院したことがある。
当時の記憶は今でも鮮明で、特に二人部屋で過ごした時間は、少し奇妙で不思議な体験として心に残っている――。
第一章:二人部屋の病室
入院初日、私は緊張していた。家を離れて過ごすのは初めてだったし、病院特有の静けさが少し怖かった。
しかし、隣のベッドを見ると、同い年くらいの女の子が座っていた。
「こんにちは!」
彼女は明るい声で話しかけてくれた。
「ここ、退屈だよね。でも、私と遊ぼう!」
私はほっとして、すぐに彼女と仲良くなった。
第二章:暇を持て余す日々
入院して2、3日が経つ頃には、私の体調も良くなり、退屈を感じるようになった。
隣の女の子とボードゲームをしたり、折り紙を作ったり、おしゃべりをしたりして過ごした。
「早く退院したいなー。でも、○○ちゃんと一緒なら楽しいね!」
彼女の言葉に、私も同じ気持ちだった。
第三章:退院の日
そして迎えた退院の日。
両親が迎えに来てくれて、荷物をまとめた後、私は隣のベッドの女の子に挨拶をしに行った。
「○○ちゃん、ありがとう!また遊ぼうね!」
しかし、隣のベッドには誰もいなかった。
「おかしいな……。」
看護師さんに尋ねると、思いがけない答えが返ってきた。
「この部屋は最初からずっと一人部屋ですよ。」
第四章:消えた友達
信じられなかった。毎日一緒に過ごした女の子のことを、看護師さんも両親も「知らない」と言うのだ。
私が話していたことやゲームをしていたことを話しても、「夢を見ていたのかもね」と笑われるだけだった。
しかし、私は確かに彼女と過ごした時間を覚えている。
第五章:不思議な記憶
退院してしばらく経った後も、彼女のことを思い出すたびに不思議な気持ちになる。
彼女は一体誰だったのだろうか?
もしかすると、彼女もかつてこの病室にいた患者で、退屈な日々を過ごす私を励ましに来てくれたのかもしれない――そんな風に考えるようになった。
結末
あの時の入院生活は、決して怖いだけではなかった。
むしろ、隣の女の子のおかげで楽しく、暖かい思い出になった。
それが夢だったのか、現実だったのかは分からない。ただ、彼女と過ごした時間が私の中で特別な記憶として残っていることだけは確かだ。
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