「お正月に訪れる小さな奇跡。あなたはどんな風景を見たいですか?」
今回は、家族の絆と不思議な縁側をめぐるほっこりとした物語をお届けします。
目次
祖父母の家で迎えるお正月
主人公のマキさんは30代の会社員。久しぶりに年末年始の休みが取れたので、子供の頃から慣れ親しんだ祖父母の家でお正月を迎えることにしました。
祖父母の家は田舎の小さな平屋建て。木製の縁側があり、そこに座ってぼんやりするのがマキさんの小さい頃の定番でした。
縁側の不思議な扉
お正月の朝、マキさんは縁側でぼんやりとお雑煮を食べていました。すると、ふと気づいたことがありました。
「こんなところに扉なんてあったっけ?」
縁側の端に、小さな木製の扉が付いていました。年季の入った取っ手や、所々剥げた塗装が妙に馴染んでいて、まるでずっとそこにあったかのように見えました。しかし、小さい頃から毎年この家を訪れているマキさんには、その扉の記憶が全くありませんでした。
扉の向こうに広がる世界
興味をそそられたマキさんは、そっとその扉を開けました。中には小さな階段が続いています。戸惑いながらも、足を踏み入れると、そこには広大な田園風景が広がっていました。
まるで絵本の中のような風景で、薄い霧が立ち込め、空気が澄んでいます。すると、遠くの方から人影が現れました。
それは、幼い頃の祖父母や、既に亡くなったはずの母親でした。みんな穏やかに微笑んでいます。
「マキ、よく来たね。」
母の声が響きます。驚きの中、彼女はその世界で祖父母や母と一緒にお正月のひとときを過ごしました。みんな懐かしい笑顔で、温かく迎え入れてくれます。
扉は閉じ、再び現れる日まで
日が傾く頃、祖母がマキさんにこう言いました。
「そろそろ戻りなさい。また、来年もここで待っているよ。」
気づくと、マキさんは再び縁側に座っていました。あの扉は消え、元の縁側が広がっています。
「夢だったのかな……?」
しかし、手元には母が渡してくれた小さな折り紙の鶴が握られていました。
【まとめ】
お正月の縁側、あなたの家にもそんな小さな奇跡が起こるかもしれません――
「今年のお正月、あなたはどんな扉を開きたいですか?」
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