「新年に届いたのは、見覚えのない贈り物。でも、その中身は思いがけない喜びをもたらしてくれました。」
目次
届いた見知らぬ贈り物
主人公は30代の会社員、一人暮らしをしている男性です。
今年のお正月も、彼は特に誰かと過ごす予定もなく、自宅でのんびりテレビを見ながら迎えていました。
元日の朝、ポストを確認すると、郵便受けに一つの小包が届いていました。送り主の名前に見覚えはありません。
「差出人が“新春の福”って……何だろう?」
興味をそそられつつ、中を開けてみると、中には古びたお守りと手紙が入っていました。
謎の手紙
手紙にはこう書かれていました。
「新しい年が素晴らしいものになりますように。このお守りは、あなたに幸運をもたらすでしょう。」
それだけの簡潔な内容でしたが、手書きの文字からはどこか温かみが伝わってきます。
「いたずらってわけでもなさそうだし……もしかして誰かの善意?」
特に深く考えることなく、そのお守りを部屋の目立つ場所に飾りました。
お守りの小さな奇跡
その日から、不思議なことが次々と起こり始めました。
たとえば、買い物で財布を忘れてレジで困っていたとき、後ろに並んでいたおばあさんが「これ、お年玉だよ」と笑顔で助けてくれたのです。
また、散歩中にたまたま通りかかった商店街で「お正月福引大会」に誘われ、一等賞の豪華なギフトセットを当てました。
それだけではありません。会社の上司からは突然、「今年から君を新しいプロジェクトのリーダーに抜擢したい」との言葉が。
「これって、お守りの効果?」
主人公は半信半疑ながらも、お守りを見て微笑まずにはいられませんでした。
贈り主の正体
不思議な出来事が続く中、主人公はどうしても送り主の正体が気になりました。
手紙を改めて読み返し、消印の住所を調べてみると、その場所はなんと、彼の幼少期に住んでいた町でした。
「まさか……昔の知り合い?」
その後、実家に電話をしてその話をすると、母親が懐かしそうにこう言いました。
「そのお守り、もしかしたら、あんたが小さい頃に毎年お年玉をくれてたおじいちゃんかもね。」
おじいちゃんは数年前に亡くなっていました。しかし、その思いが形を変えて、主人公に幸運をもたらしているような気がしてなりませんでした。
【まとめ】
お正月には、見知らぬ奇跡がやってくることがあります。その贈り物が、誰かの優しさや思い出だとしたら――
「あなたにも、こんな温かい奇跡が訪れますように。」
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