目次
謎のDM
主人公の三田村健一(37歳)は、個人投資家として生活している。デイトレードから不動産投資まで幅広く手を広げており、収入には困っていなかった。
ある日、三田村のSNSに謎のDMが届いた。
「もっと効率よく稼ぎたくはありませんか?」
普段なら無視するようなメッセージだったが、そのアカウントのフォロワー数は異常に多く、過去に発信した情報が次々と的中していることに気づいた。
「まぁ、少し話を聞いてみるか」
軽い気持ちで返信すると、相手は一通のリンクを送ってきた。リンクを開くと、高額なリターンを約束する投資案件が詳細に書かれていた。
驚異的な的中率
興味を引かれた三田村は試しに少額を投資してみた。結果は驚くべきものだった。
わずか1週間で資金が2倍に増えた。
「これは本物かもしれない」
その後も相手の提案する案件はすべて成功し、三田村は夢中になっていった。しかし、彼には気がかりなことがあった。
相手のアカウントのアイコンには、古びたコインが写っているだけ。名前も「Investor_000」と無機質なもので、正体が全く掴めなかった。
消えていく投資家たち
しばらくすると、三田村の知り合いの投資家仲間が次々と消息を絶つという噂が耳に入った。
「連絡が取れなくなった」
「家にも帰っていないらしい」
共通点は、皆あのアカウントの案件に投資していたことだった。
「おかしいな……」
しかし、これまでの成功体験が三田村の警戒心を鈍らせた。
突然の異変
ある晩、いつものように投資の結果を確認していると、画面が突然フリーズした。そして、モニターに奇妙なメッセージが表示された。
「あなたは次です。」
驚いてリロードすると、アカウントのメッセージに切り替わり、そこにはこう書かれていた。
「この世界で得たものを差し出せ」
「何だこれ……?」
混乱する三田村の目の前で、モニターに映る資産額が次々と減っていく。銀行口座の残高も、株式のデータも、すべて消失していった。
絶望の結末
三田村は慌てて知り合いの投資家仲間に連絡を取ろうとしたが、誰一人繋がらなかった。
翌朝、三田村はパソコンを立ち上げ直したが、投資アカウントは完全に消去され、全てのデータが跡形もなく消えていた。
同じアカウントに投資していた仲間のことを尋ねると、誰も彼らを覚えていなかった。
「あのアカウント……一体何だったんだ……?」
三田村はすべてを失い、孤独の中でただ恐怖に震え続けた。
まとめ
「楽に稼げる」誘惑の裏には、必ず代償がある。この話は警告でもあるかもしれません。目の前の利益に飛びつく前に、本当に大事なものを見失わないようにしましょう。
あなたも知らないうちに、誰かの“投資対象”になっているかもしれません……。
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