怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

消えた投資家 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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投資家として名を馳せていたA氏が、突如として消息を絶ったのは数年前のことだ。彼の失踪は、業界内で大きな噂となった。優秀で成功を収めていた彼が、莫大な資産を残したまま突然姿を消したのだ。

彼の名前は現在も伝説のように語られているが、その失踪には奇妙な噂がついて回る。私はその話を、彼と関わりのあったという別の投資家から聞いた。

投資家A氏の成功と執着

A氏は、冷静な判断力と大胆な投資戦略で巨万の富を築いた人物だった。仮想通貨や不動産、スタートアップ企業への投資で次々と成功を収め、若くして多額の資産を築いた。

しかし、A氏には奇妙な癖があった。それは、一度利益を出した投資案件に執着しすぎることだった。

ある日、A氏は特定の銘柄に異常な執着を示すようになった。それは、彼が一度だけ大きな利益を上げたが、すぐに値を下げて消滅した仮想通貨だった。銘柄の名前は忘れられたが、A氏はそれが「また必ず戻ってくる」と信じ込んでいた。

奇妙なメッセージ

失踪の直前、A氏は仲間内のチャットグループでこう書き残していた。

「この銘柄に何かがある。真実が見える気がする。」

仲間たちは、彼が仕事のストレスで精神的に追い詰められているのではないかと心配した。だが、彼は「次に大きな波が来る」と言い続け、誰の忠告にも耳を貸さなかった。

最後に彼が投稿したメッセージはこうだった。

「深夜にマーケットが開く。そこで答えを見つける。」

深夜のマーケット

A氏が消えた夜、彼は一人で取引をしていたと言われている。

その夜、彼はある取引プラットフォームでログイン履歴を残していた。そのプラットフォームは、閉鎖されたはずの古い取引所だった。誰も使っていないはずのそのサイトで、彼は見たことのない銘柄を取引していたという。

不可解な痕跡

翌朝、彼の部屋は荒らされた形跡もなく、ただ一つだけ奇妙なことがあった。モニターに映し出されていた取引画面には、次のようなメッセージが表示されていた。

「取引成立。次の取引時間は午前3時。」

だが、その画面を記録した痕跡はどこにもなかった。取引履歴も消え、証拠となるものは何も残っていなかった。

警察が調査を進める中、奇妙な点が浮かび上がった。A氏が最後にアクセスしていた取引プラットフォームは、数年前に完全に閉鎖されており、使える状態にはなかったというのだ。

仲間たちの恐怖体験

A氏と親しかった仲間の投資家たちも、奇妙な体験をするようになった。

ある者は、真夜中にパソコンの取引画面が勝手に開き、そこに「お前も来い」というメッセージが表示されたと言う。

またある者は、A氏と同じ銘柄に投資をした瞬間、パソコンが突然故障し、通貨がすべて消失したと語った。

さらに、A氏が消えた日と同じ時間帯に、ある仲間のスマホに不気味な通知が届いた。通知には「次の波に乗る覚悟はあるか?」と書かれていた。

A氏の行方

A氏の行方は今も分からない。だが、彼が最後に執着していたという銘柄について調べた人々は、不思議な事実を発見している。

その銘柄のトランザクション履歴には、現在も「A」という頭文字のアカウントが記録されているというのだ。

さらに、深夜の特定の時間帯にその銘柄の取引量が急増するという現象が確認されている。まるで、A氏がどこかで取引を続けているように。

警告としての話

もしあなたが投資をしているのなら、深夜に取引をする時には注意してほしい。A氏のように「答え」を探しに行くことが、どれだけ危険なことかを。

その銘柄に手を出した時、あなたもA氏のように、どこかへ「連れて行かれる」かもしれない――。



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