目次
プロローグ
私は普段、夜になるとホラーサイトや怖い話が集まる掲示板を覗くのが好きだ。
仕事で疲れた後、薄暗い部屋で一人、ゾクッとする話を読むのが、何よりのリフレッシュになっていた。
しかし、あの日――普段と何も変わらない夜だったはずなのに、その夜に出会った「エラー」が、私の生活を一変させることになるとは思いもしなかった。
第一章:奇妙なホラー掲示板
その日は特に暇だったので、新しい怖い話を探していた。
有名なホラー掲示板を検索していると、いつもは見ないリンクが目に入った。
「怖話エラー掲示板」
どこか怪しげな名前だったが、興味本位でクリックしてみた。
ページを開くと、そこには投稿された怖い話の一覧が並んでいた。
デザインはシンプルだが、どこか古びた雰囲気があり、文章のフォントも時代遅れな感じだった。
「なんだこれ、レトロなサイトだな……。」
そう思いながら、私は気になるタイトルの話をクリックした。
第二章:読み進める中での異変
その話は「深夜の鏡」というタイトルで、内容はありがちな都市伝説だった。
「鏡を夜中の3時に覗くと、自分の後ろに何かが映る」というものだ。
正直、あまり怖くなかったが、その話を読み終えた瞬間、画面に奇妙なエラーメッセージが表示された。
「Error: 読者の情報を取得中です。」
「……何これ?」
初めて見るメッセージに戸惑いながらも、サイトのバグだろうと思ってそのままブラウザを閉じようとした。
だが、閉じるボタンを押しても反応しない。
「壊れたのか……?」
イライラしながら強制終了しようとすると、再び画面に別のメッセージが表示された。
「あなたの後ろを確認してください。」
第三章:異様なリアルタイム性
そのメッセージに思わず背筋が寒くなった。
「……後ろ?」
もちろん振り返ることはできなかった。
「こんなの、ただの悪質なプログラムだろう。」
そう自分に言い聞かせ、無視してブラウザを閉じるためにキーボードを叩いた。
しかし、その瞬間、スピーカーから妙なノイズ音が聞こえ始めた。
「ザー……ザー……。」
そして再び画面にメッセージが表示される。
「振り返らないと、話は終わらない。」
第四章:エラーが拡大する
仕方なく私はブラウザを閉じるのを諦め、そのままパソコンの電源を切ることにした。
だが、電源を切った瞬間、真っ暗になった画面に一瞬だけ「何か」が映った気がした。
「……気のせいだよな。」
そう自分に言い聞かせ、スマホで別のホラーサイトを開こうとした。
だが、スマホの画面にも同じメッセージが表示された。
「Error: 接続を切ることはできません。」
第五章:現実とのリンク
その時、部屋の中で何かが動く音が聞こえた。
「カサ……カサ……。」
「……風だよな?」
窓も閉まっているし、風のはずがない。それでも私は無理やり自分を納得させようとした。
すると、スマホの画面に新たなメッセージが表示された。
「次の話を読め。」
気づけば、再び「怖話エラー掲示板」に戻されていた。
第六章:次の話
仕方なく指示通りに次の話をクリックした。
その話のタイトルは、「孤独な部屋」。
内容は、ある一人暮らしの男が、夜中に部屋で「自分以外の気配」を感じるというものだった。
「……これ、今の俺のことじゃないか。」
そう気づいた瞬間、心臓が跳ね上がった。
画面の文字がじわじわと変化していき、新しい文章が浮かび上がる。
「あなたの孤独を感じています。」
「すぐそばにいます。」
第七章:結末
恐怖に耐えきれず、私はスマホを放り出した。
その時、部屋の隅で小さな「カタン」という音がした。
「……何だ?」
震える足で部屋の隅を確認したが、何もない。
だが、放り投げたはずのスマホが、いつの間にか机の上に戻っていた。
画面には最後のメッセージが表示されていた。
「あなたの物語は、次のエラーで始まります。」
エピローグ
それ以来、パソコンもスマホも、私は怖話エラー掲示板に繋がることはなかった。
だが、時々画面がフリーズしたり、ネットが途切れると、またあのエラーメッセージが表示されるのではないかと、今でも冷や汗が止まらない。
エラーとは、本当にただの「技術的な不具合」なのだろうか――
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