目次
毎朝増えているゴミ袋
俺が住んでいるアパートの裏には、小さなゴミ捨て場がある。
ルールに厳しい管理人がいて、住人たちはみんな決められた曜日にちゃんとゴミを出していた。
なのに、ある時から妙なことが起こり始めた。
朝になると、ゴミ袋が増えているのだ。
誰もゴミを出していないはずなのに、決められたゴミの日以外でも黒いゴミ袋が1つ、また1つと増えていく。
最初は誰かがルールを破っているのかと思った。
しかし、管理人が「夜中に監視カメラを設置する」と言った翌朝、彼の表情が硬くなっていた。
「……誰もゴミを捨てるところが映っていなかったんだ。」
「え?」
「なのに、朝になったら袋が増えてる……どういうことなんだ?」
ゴミ袋の中身
気味が悪くなった俺は、ある晩、部屋の窓からゴミ捨て場を見張ることにした。
夜中の2時、ふと目を覚まして窓を覗くと、ゴミ捨て場には何もない。
しかし、次にまばたきをした瞬間、黒いゴミ袋が1つ増えていた。
「……いつの間に?」
恐る恐る外へ出て、そのゴミ袋に近づいた。
何が入っているのか気になった俺は、思わず袋の口を開いてしまった。
中には、無数の写真が詰まっていた。
写真の中には、アパートの住人たちが写っている。
それも、ごく普通の写真ではなく、どれも寝ているところを撮影されたものだった。
「……なんだよ、これ……」
震える手で写真をめくっていくと、最後の1枚に俺が写っていた。
ちょうど今、この瞬間と同じ格好で。
ゴミ袋の行方
翌朝、管理人にこのことを話そうとしたが、ゴミ袋は忽然と消えていた。
ゴミ収集車が持っていったわけでもない。
「……そんな袋は、最初からなかったよ。」
住人たちに聞いても、誰も黒いゴミ袋の存在を知らなかった。
ただ、それ以来、アパートでは住人の行方不明が相次いだ。
消えた住人の部屋には、黒いゴミ袋がひとつだけ残されていたという。
中身は、決して開けてはいけない――。
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