目次
プロローグ
「なんで、ゴミがこんなに増えてるんだ……?」
部屋の隅に積み上がる 黒いゴミ袋。
確かに片付けたはずなのに、気づくとまた増えている。
何かがおかしい――。
第一章:不思議なゴミ袋
一人暮らしを始めて2年。
仕事も落ち着き、部屋の掃除はこまめにするようにしていた。
だからこそ、最初の違和感にはすぐに気づいた。
「昨日、ゴミなんて出したっけ?」
ある朝、リビングの隅に黒いゴミ袋が一つ置かれていた。
いや、置いた記憶はない。
「まあ、どこかで勘違いしたんだろう。」
そう思いながら袋を確認すると、中身はいつもの生活ゴミだった。
特に変わったものはない。
私は特に気にせず、そのまま処分した。
しかし、それは 始まり に過ぎなかった。
第二章:増える袋
数日後――
また黒いゴミ袋が一つ、部屋の隅に置かれていた。
「……おかしい。」
一人暮らしなのに、知らないうちにゴミが増えている。
誰かが部屋に入った形跡はない。
防犯カメラを仕掛けようかと悩んだが、気のせいかもしれないと思い直した。
しかし、それから 毎晩のようにゴミ袋が増え続けるようになった。
第三章:ゴミの中身
さすがに気味が悪くなり、私はゴミ袋の中身を詳しく確認することにした。
最初は普通のゴミ――ペットボトル、レシート、コンビニの弁当の容器。
しかし、袋を漁るうちに、 見覚えのないもの が混ざっていることに気がついた。
「……これは?」
古びた手帳 が、一冊、袋の底から出てきた。
開くと、そこには 日付とともに、誰かの日記が書かれていた。
第四章:誰かの日記
「7月3日 あの部屋に住むことになった。綺麗な部屋でよかった。」
「7月5日 少しずつ荷物を運び込む。新しい生活が楽しみだ。」
そこに書かれていたのは、まるで 私と同じ部屋に住んでいる誰かの記録 だった。
しかし、私はこの部屋に 最初から一人で住んでいる。
「……これ、誰の日記なんだ?」
ページをめくると、さらに不気味なことが書かれていた。
「7月10日 ゴミ袋が勝手に増えている。何かがおかしい。」
「……!?」
私は背筋が凍るのを感じた。
第五章:日記の最終ページ
私は震える手で最後のページをめくった。
「7月15日 どうしてもおかしい。ゴミ袋が増え続ける。誰かが、ここにいるのか?」
「7月16日 黒いゴミ袋が、ベッドの横に置かれていた。」
「7月17日 ゴミ袋の中に、昨日まで自分が使っていた服が入っていた。」
「7月18日 次は、俺が捨てられる番だ――。」
そこまで書かれたところで、日記は終わっていた。
第六章:黒い袋の正体
私は急いで部屋を見渡した。
黒いゴミ袋が、また 一つ増えていた。
震える手でその袋を開けると、中には 見覚えのあるもの が入っていた。
昨日まで自分が使っていたTシャツ、歯ブラシ、スマホの充電器――。
「……なんで……?」
これは、 俺の生活ゴミだ。
でも、まだ捨てた覚えはない。
じゃあ、 誰が捨てた?
頭の中に恐怖が広がる中、スマホの通知音が鳴った。
画面には、「ごみ収集のお知らせ:明日、最終回収日です。」 と表示されていた。
「……最終?」
この部屋で増え続けたゴミ袋。
もしかして、次に捨てられるのは 俺自身 なんじゃないか――?
結末
それから私は、 急いでこの部屋を引き払った。
最後に部屋を振り返ると、 黒いゴミ袋が山積み になっているのが見えた。
あれは一体、何だったのか。
いや――
もしあのまま住み続けていたら、私は あのゴミ袋の中に入っていたのかもしれない。
そして、次にこの部屋に住む誰かが、私の捨てられた日記を見つけるのだろう。
「次は、俺が捨てられる番だ――。」
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