目次
【プロローグ】
俺は普通の会社員だった。給料はそこそこ、特別な夢もなく、平凡な毎日を送っていた。
そんな俺の人生が急変したのは、ある日突然、銀行口座に「3000万円」が振り込まれたことからだった。
差出人不明、身に覚えもない。
だが――俺は、そのお金を使ってしまった。
【謎の入金】
給料日前の金曜日、いつものように残高確認をした時だった。
「残高:30,125,782円」
目を疑った。
ついさっきまで、数万円しかなかったはずの口座に、3000万円以上の金額が表示されている。
「……は?」
最初はバグかと思った。
でも、何度確認しても数字は変わらない。
振込履歴には「不明な送金者」の記載。
「もしかして、何かの手違いか?」
だが、銀行に問い合わせる勇気は出なかった。
【使い始めたお金】
最初は少しだけなら…と使い始めた。
欲しかった最新のスマホ、高級時計、そしてブランド物の服。
「誰も気づかないだろう。」
そう思っていた。
しかし、お金を使うたびに、不思議な感覚に襲われた。
まるで誰かに見られているような気配。
気のせいだと思い込もうとしたが、それは次第に現実のものとなっていく。
【奇妙な出来事】
ある夜、コンビニからの帰り道。
後ろから誰かに見られている気がして振り返ると――誰もいない。
だが、翌朝ポストを見ると、白い封筒が入っていた。
中にはただ一言。
「お金は返すものです。」
心臓が凍りついた。
誰かが俺のことを知っている――そして見ている。
【追跡者】
その日から、不審な男が俺の周囲に現れ始めた。
無表情で、ただじっと俺を見ている。
街角、公園、コンビニの前――どこに行ってもそいつはいた。
耐えきれなくなり、警察に相談するも、証拠もなければ相手にされない。
「ただの思い込みじゃないですか?」
だが、俺には確信があった。
あの3000万円が、何かを呼び寄せたのだと。
【終わらない請求】
数日後、再びポストに封筒が届いた。
中には、「返済期限は明日です。」とだけ書かれていた。
俺は全額をATMに戻そうとした。
だが――口座は凍結されていた。
どんなに返そうとしても、お金は返せなかった。
翌日、部屋のドアをノックする音がした。
玄関のドアスコープから外を見ると、あの男が立っていた。
無表情のまま、ただ静かにこう言った。
「お金は返すものです。」
【エピローグ】
その後、俺は姿を消した。
誰も俺を見つけることはできなかった。
ただ、俺が住んでいた部屋のポストには、毎日同じ封筒が届いていたという。
そこにはただ一言――
「3000万円の代償は、まだ終わっていない。」
もし、身に覚えのない大金が振り込まれていたら、絶対に手をつけてはいけない。
それは、返せない“何か”の代償かもしれないから。
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