怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

消えるドーナツ 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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会社帰りに、ふとドーナツが食べたくなった。

特別な理由はない。ただ、甘いものが欲しくなっただけだ。

駅前の小さなドーナツ屋に立ち寄り、私は3つのドーナツを買った。

・シュガードーナツ
・チョコレートドーナツ
・シナモンドーナツ

袋に入れてもらい、家へ持ち帰った。

だが、その日から奇妙な出来事が始まった。

ひとつ足りない

帰宅し、コーヒーを淹れ、買ってきたドーナツを取り出す。

しかし――

ドーナツが2つしかない。

「……あれ?」

もう一度袋を覗くが、やはり2つしか入っていない。

レシートを確認すると、確かに3つ分の料金を払っている。

「お店で入れ忘れたのか?」

だが、ドーナツ屋の店員がミスするとは思えなかった。私は何度も確認したのだから。

モヤモヤしながらも、その夜は残った2つを食べて寝た。

翌日のドーナツ

次の日、仕事帰りに同じドーナツ屋に寄った。

「昨日、ひとつ足りなかったんですけど……。」

そう言いかけたが、やめた。証拠もないし、ただの勘違いかもしれない。

気を取り直して、また3つ買うことにした。

・カスタードドーナツ
・ストロベリードーナツ
・キャラメルドーナツ

家に帰り、すぐに袋を開ける。

やはり、2つしかない。

「……おかしい。」

店で確認してから帰ったはずなのに、なぜ?

ドーナツをどこかに落としたのか? いや、そんなはずはない。

私は思わず冷蔵庫やテーブルの上を探した。もちろん、どこにもない。

誰かが家に忍び込んだのかとも思ったが、ドーナツだけ盗むなんてありえない。

私は確かに3つ買ったのに、1つだけ消えている。

監視カメラの記録

次の日、私は試しにドーナツを買う様子をスマホで撮影しながら帰宅した。

動画を見返せば、何かおかしなことがわかるかもしれない。

・ドーナツを3つ袋に入れる店員
・会計を終え、袋を持って帰る自分
・家に帰り、テーブルの上に袋を置く

ここまでは問題なかった。

だが――

次の瞬間、映像が乱れた。

ほんの一瞬、画面にノイズが走ったかと思うと――

袋の中のドーナツが2つになっていた。

最後のドーナツ

その翌日、ドーナツ屋に行くと、妙なことに気がついた。

いつも買っていたドーナツ屋が、そこにはなかったのだ。

「……え?」

確かに、昨日まであったはずの店がない。

ただの駐車場になっていた。

混乱しながらも、私は近くの別の店でドーナツを2つ買い、家に帰った。

テーブルの上に袋を置く。

恐る恐る開くと――

今度は、ドーナツが4つ入っていた。



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