目次
古本屋で見つけた一冊
ある休日、私はふと立ち寄った古本屋で、一冊の漫画を見つけた。
表紙には、どこか懐かしい雰囲気のあるキャラクターが描かれている。
しかし、タイトルにはまったく見覚えがない。
「こんな漫画、読んだことあったかな……?」
気になって手に取り、パラパラとページをめくってみた。
作風は少し昔のものだが、どこか温かみがあり、登場人物たちのやりとりが妙に心に響く。
なぜか分からないが、私はその本をどうしても買いたくなり、レジへと向かった。
初めて読むはずなのに、知っている物語
家に帰って、早速その漫画を読み始めた。
すると、読み進めるうちに、不思議な感覚に襲われる。
「この展開、知ってる……?」
まるで、昔どこかで読んだことがあるような感覚。
でも、タイトルにもキャラクターにもまったく覚えがない。
ページをめくるたびに、次の展開がなんとなく予測できてしまう。
主人公がピンチに陥る場面では、「ここで誰かが助けに来るはずだ」と思った瞬間、本当に助けが現れる。
まるで、自分の記憶の奥底に眠っていた物語が蘇るような感覚だった。
思い出の中の漫画?
ふと気になって、この漫画について調べてみた。
しかし、ネットで検索してもまったく情報が出てこない。
作者名を検索しても、それらしき人物すら見つからない。
「こんなに面白いのに、なぜ誰も知らないんだろう……?」
すると、不意に幼い頃の記憶がよみがえった。
――昔、母がよく漫画を読んでくれたっけ。
――でも、あの漫画、どんな話だったんだろう?
思い出そうとしても、具体的なストーリーが出てこない。
でも、確かに母の優しい声で、夜寝る前に読んでもらったことだけは覚えている。
もしかして――
この漫画は、あの時の物語なのか?
もう一度、あの時間を
ふと、実家に帰ったときに母に聞いてみた。
「ねえ、小さい頃に読んでくれた漫画、覚えてる?」
母はしばらく考えて、ふんわりと微笑んだ。
「ああ、あの本ね。でも、もうどこかにいっちゃったわね。」
「なんてタイトルだった?」
「うーん……忘れちゃった。でも、あなたがとても楽しそうに聞いてくれたのは覚えてるわ。」
私は、あの古本屋で見つけた漫画を思い出しながら、ふと温かい気持ちになった。
もしかしたら、これは子どもの頃の思い出が形を変えて戻ってきたのかもしれない。
その夜、もう一度あの漫画を開いた。
懐かしくて、心がほっこりする物語。
それは、まるで忘れていた幸せな時間を取り戻したような気分にさせてくれた。
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