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スマホのカメラに映る、撮った覚えのない写真 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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ある日、気づいた一枚の写真

スマホを機種変更してからしばらく経ったある日、撮った覚えのない写真 がカメラのアルバムに残っているのを見つけた。

それは、自分の部屋だった。
ベッドや机、散らかった本や充電中のスマホ――何も特別なことはない、いつもの風景。

だが、違和感があった。

撮影者の姿が、どこにも映っていない。

普段なら、鏡や窓に撮影者の影が映ることがあるはずだ。
なのに、この写真には 誰もいない。

「…気のせいか?」

何かの誤作動かもしれない。
そう思って、その写真は気にしないことにした。

しかし――数日後、また 撮った覚えのない写真 を見つけてしまった。

増えていく奇妙な写真

今度の写真は、夜のリビング だった。

照明が消え、薄暗い部屋の中。
テレビは消えており、壁掛け時計の針は午前2時を指している。

もちろん、そんな時間に起きて写真を撮るはずがない。
そもそも スマホは自分の枕元に置いていた。

気味が悪くなり、スマホのカメラアプリを確認してみたが、どこにも起動履歴はなかった。
深夜に誰かが家に入り、スマホを操作したのか?

そう思うと背筋が寒くなった。

ドアの鍵はかけていたし、窓も閉まっている。
家に侵入者がいた形跡はない。

でも、写真は増えている。

決定的な一枚

ある夜、意を決して スマホのカメラを部屋に向けたまま寝ることにした。

もし何かおかしなことが起こるなら、証拠を残そうと思ったのだ。
カメラの録画モードをオンにして、スマホを机に置き、ベッドに入った。

そして翌朝。

恐る恐るスマホを開き、カメラのアルバムを確認した。

録画された映像は 異常なし。
特に不審な影も、音もない。

だが、アルバムの中には また新しい写真が増えていた。

今度の写真は――

寝ている自分の姿だった。

枕元のスマホがカメラを向けている角度ではありえない、真正面からの構図。
まるで誰かが枕元に立ち、スマホを構えて撮ったような写真だった。

一体、誰が 撮ったのか?

スマホの正体

恐怖に震えながらも、僕はスマホのカメラの設定を確認した。

すると、知らないうちに 「リモート撮影」 の機能がオンになっていた。
これを使えば、別の端末から遠隔でシャッターを切ることができる。

もしかして、誰かが僕のスマホを遠隔操作していたのか?

慌ててスマホを初期化し、念のためSIMカードも交換した。

その後、不思議な写真は ぱったりと撮れなくなった。

だが――

ふと、気づいてしまった。

最後に撮られた、僕の寝顔の写真。

その 奥の壁の隅 に、知らない 黒い影のようなもの が写っていたことを――。



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