目次
突然届いた不審な招待リンク
ある日、スマホに知らないアプリの招待リンクが届いた。
送り主は不明、差出人の名前も見たことがない。
アプリの名前は、「Re:Connect」。
「なんだこれ……?」
気味が悪いが、気になって検索してみると、どこにも情報がない。
App StoreやGoogle Playにも存在しない。
普段なら絶対に無視するが、件名が気になった。
「亡くなった人と話せます」
まるで心を見透かされたような言葉。
俺は、数ヶ月前に亡くなった母のことを思い出した。
ダメだと思いながらも、ついリンクをタップしてしまった。
アプリの奇妙な説明
アプリを開くと、シンプルなチャット画面が表示された。
説明書きがある。
「Re:Connectへようこそ。話したい人の名前を入力してください」
俺は戸惑いながらも、「母」と入力した。
すると、すぐに「オンライン」と表示され、メッセージが届いた。
《あなた……? どうしてここに……?》
俺は、思わずスマホを落としそうになった。
このメッセージが、本当に母からなのか?
いや、ありえない。母はもう死んだんだ。
けれど、文字の雰囲気も、口調も、間違いなく母だった。
交わされる会話
半信半疑のまま、俺はメッセージを返した。
《母さん……? 本当に母さんなの?》
すぐに返信がきた。
《あなた、大丈夫? ご飯はちゃんと食べてるの?》
母が生前、俺にいつも言っていた言葉。
俺の指が震える。
「本当に母さん……?」
俺は夢中になってスマホに打ち込んだ。
母との会話は、まるで生前と変わらなかった。
いつも心配ばかりしてくれて、俺が大丈夫だと言うと安心する。
時間を忘れて話し続けた。
しかし、ある瞬間、母のメッセージが急に変わった。
《もうすぐ、こっちに来るのね》
俺は固まった。
《こっちに来るって……どういうこと?》
母の返事はなかった。
アプリの正体
翌朝、目が覚めるとスマホが異常に熱を持っていた。
「Re:Connect」のアプリを開こうとしたが、どこにも見つからない。
ホーム画面からも、アプリ一覧からも消えていた。
それだけじゃない。
昨夜のチャット履歴も、すべて消えていた。
「……なんだったんだ、あれは?」
夢だったのか? でも、指にはしっかりと母とやりとりをした感触が残っている。
ふと、スマホを確認すると、未送信のメッセージがあった。
《母さん、こっちに来るってどういうこと?》
送信ボタンを押した記憶はないのに、メッセージは入力されたままになっていた。
そして、次の瞬間、スマホの通知音が鳴った。
「Re:Connect からの新着メッセージがあります」
俺は恐る恐る画面を開いた。
そこには、たった一言――
《待ってるね》
ゾッとして、スマホを投げ出した。
「……母さん?」
次の瞬間、スマホが突然シャットダウンし、二度と電源が入ることはなかった。
それ以来……
「Re:Connect」のアプリは、二度と見つからなかった。
検索しても、履歴を遡っても、どこにも存在しない。
ただ、それ以来――
俺のスマホには時々、「オンライン」という通知が表示される。
アプリを開くことはできない。
けれど、そこにはいつも「Re:Connect」の文字が浮かび上がっている。
俺が、死者と本当に繋がったのか……それは、今でも分からない。
でも、もしまた招待リンクが届いたら、今度は絶対に開かないと心に決めている。
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