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深夜のサポート窓口からの奇妙な対応 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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深夜のサポート窓口

深夜2時。

俺はデスクの前で頭を抱えていた。

新しく買ったPCが、突然エラーメッセージを出して動かなくなったのだ。

「最悪だ……明日の仕事に間に合わない」

焦りながらメーカーのサポート窓口を調べると、なんと24時間対応と書いてある。

「夜中でも繋がるのか、助かる……」

俺はすぐにフリーダイヤルを押した。

プルルル……プルルル……

数回のコールの後、静かな声の女性が出た。

「……こちら、サポート窓口です。どうされましたか?」

どこか感情のない機械的な声だった。

奇妙な対応

「PCが急に動かなくなったんですが」

「かしこまりました。エラーコードを教えてください」

俺は画面に表示されているコードを読み上げた。

「そのエラーは……お客様だけが発生しているものです」

「え?」

普通なら「このエラーは〇〇の原因です」とか、対処方法を教えてくれるはずだ。

「どういう意味ですか?」

「お客様にしか出ないエラーです」

「はぁ?」

訳が分からず困惑していると、彼女は静かに言った。

「お客様は、お一人でご利用ですか?」

妙な質問だった。

「……はい、一人暮らしですけど?」

その瞬間、電話の向こうから「カタ……カタ……」という小さな物音が聞こえた。

タイピングの音かと思ったが、それにしては妙に間隔が不規則だった。

そして、彼女はこう続けた。

「では、後ろにいる方は……どなたでしょう?」

凍りつく室内

心臓が凍りついた。

俺は、部屋には自分しかいないはずだった。

思わず後ろを振り返る――

……誰もいない。

「ふざけないでください!」

震える声でそう言うと、彼女は無感情に答えた。

「……申し訳ありません。ですが、今、PCのカメラに映っています」

「カメラ……?」

俺はぞっとしながら、PCのインジケーターを確認した。

……カメラはオフになっている。

なのに――

「今、何が映ってるんですか……?」

そう聞くと、電話の向こうの彼女は一瞬だけ黙った。

「……申し訳ありません。サポートの範囲外です」

そう言うと、ブツッと電話が切れた。

消えた履歴

呆然としたまま、俺はPCを再起動した。

……すると、何事もなかったかのように正常に動いている。

「……なんだったんだ」

恐る恐る、通話履歴を確認した。

……履歴が残っていない。

発信したはずのサポート窓口の番号も、通話記録もどこにもない。

それ以来、俺はPCのカメラにはシールを貼るようになった。

そして、どれだけPCに問題が起きても、深夜にサポート窓口に電話することは二度とないと決めた――。



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