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猫と犬の鳴き声が響く夜 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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いつもと違う鳴き声

ある晩、仕事を終えて帰宅したときのことだった。

アパートの前で、妙な違和感を覚えた。

猫と犬の鳴き声が、異様に大きく響いている。

猫の鳴き声は、どこか苦しげで、犬の鳴き声は悲鳴のようだった。

普段、このあたりには野良猫がよくいるし、近所で犬を飼っている家もある。

だが、今日は妙に数が多い気がする。

まるで、何かに抗議するかのような鳴き声だった。

気味が悪くなりながらも、鍵を開けて部屋に入った。

鳴き声がついてくる

玄関のドアを閉めても、鳴き声はやまない。

「なんだよ、うるさいな……」

カーテンを少し開けて外を見ると、街灯の下に何匹もの猫と犬がうごめいていた。

じっと、こちらを見ている。

普通、猫と犬が同じ場所に集まることは珍しい。

それなのに、彼らはお互いを気にする様子もなく、ただこちらを見つめていた。

思わずゾッとし、カーテンを閉めた。

部屋の中の異変

気味が悪くなりながらも、シャワーを浴びて寝る準備をする。

すると、部屋のどこかから、カリカリ……カリカリ……と音がする。

猫が爪を立てるような音だった。

「えっ……?」

部屋の中に猫が入り込んだのかと思い、音のする方を見る。

だが、そこには何もいない。

クローゼットを開けても、ベッドの下をのぞいても、猫の姿はない。

だが、その瞬間——

ドアの外から、犬の低いうなり声が聞こえた。

玄関の向こう側

ドアの向こうから、犬のうなる声が聞こえる。

「……野良犬が迷い込んだのか?」

恐る恐るドアスコープをのぞいた。

しかし、そこには誰もいない。

ドアを開けるべきか迷っていると、今度は——

すぐ背後から、猫の「シャーッ!」という威嚇音が聞こえた。

驚いて振り向くが、部屋には誰もいない。

それでも、明らかにすぐ近くで聞こえた。

ゾクッとし、鳥肌が立つ。

「……これは、本当に犬と猫の鳴き声なのか?」

鳴き声の理由

その夜は怖くて、電気をつけたまま寝た。

翌朝、外に出ると、昨夜あれだけいた猫や犬の姿は一匹も見当たらなかった。

だが、ふと足元を見ると——

玄関の前に、小さな動物の骨が落ちていた。

しかも、よく見ると……それは猫と犬の骨が絡み合うように転がっていた。

嫌な汗がにじむ。

「まさか、昨日の鳴き声って……」

猫と犬が、何かを訴えようとしていたのだろうか?

その日以来、あの夜のような鳴き声は一度も聞こえない。

ただ、たまに夢の中で、猫と犬の鳴き声が耳元で響くことがある。

あの夜、彼らは一体、何を伝えたかったのだろうか……?



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