目次
繰り返す悪夢
俺はここ数日、同じ夢を見ている。
どこかの真っ白な部屋に閉じ込められている夢だ。
壁も天井も床も、すべての角が曖昧で、どこまで続いているのかわからない。
「ここはどこだ……?」
そう呟いても、誰も答えない。
出口も見つからない。
仕方なく歩き回るが、どれだけ進んでも同じ景色が続く。
やがて、ふっと意識が遠のき、目が覚める――
……そして現実に戻る。
最初はただの夢だと思っていた。
だが、同じ夢を何度も繰り返し見るうちに、違和感を覚え始めた。
少しずつ変化する夢
4日目。
いつもの白い部屋。
だが、今回は違った。
遠くの壁に、黒いシミのようなものが浮かんでいる。
「……こんなのあったか?」
気になって近づこうとすると、足がズズッ……と重くなる。
まるで床が吸い付くように動けない。
「なんだよ、これ……」
無理やり足を引き剥がしながら進む。
黒いシミの前に立つと、それは扉のように見えた。
開けようとすると――
「……やっと……見つけた……」
背後から、誰かの囁き声が聞こえた。
夢と現実の境界
「誰だ!?」
振り向くと、そこには……
俺が立っていた。
もう一人の俺は、ニヤリと笑うと、こう言った。
「もう交代の時間だよ。」
次の瞬間、そいつが俺の肩を掴み――
グッと力を込めた。
「待て、何を――!!」
視界がぐるんと回り、頭がくらくらする。
意識が遠のいていき――
気づくと、俺は現実のベッドの上にいた。
夢が現実になる
「……夢、だったのか?」
荒い息を整えながら、額の汗を拭う。
時計を見ると、朝の7時。
「……怖い夢だったな」
そう思いながら、ふと鏡を見ると――
そこに映っている自分が、ニヤリと笑った。
「夢を見ていたのは……お前のほうだよ。」
俺は、その場で息が止まるほどの恐怖に襲われた。
これは、本当に現実なのか?
それとも――
まだ夢の中なのか?
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