目次
【プロローグ】
私はウェブデザイナーをしている。
クライアントの依頼を受けて、企業サイトや広告用のバナーを作成するのが仕事だ。
当然ながら、デザインに使用する画像には著作権があるため、よくフリー素材のサイトを利用している。
そんなある日――奇妙な写真を見つけてしまった。
【不気味なフリー素材】
その日は、クライアントの依頼で「静かな森」のイメージ画像を探していた。
有名なフリー素材サイトで検索すると、ちょうどいい写真がヒットした。
「霧がかった森の風景」
幻想的で美しい。
すぐにダウンロードし、デザインに組み込んだ。
だが、その夜。
完成したデザインを最終確認していると、違和感を覚えた。
森の奥に、人影が立っている。
【奇妙な違和感】
最初は気のせいかと思った。
解像度が低いせいで、木の影がそう見えるのかもしれない。
だが、ズームしてみると――
それは、確実に“人の姿”をしていた。
全身黒ずくめで、顔は影になっていて見えない。
「……こんなもの、最初から写っていたか?」
気になって、フリー素材サイトに戻り、同じ写真を再度ダウンロードして確認した。
しかし――その写真には、人影などどこにもなかった。
「え? じゃあ、私のデザインにあるこれは……?」
背筋に寒気が走る。
【写真の変化】
試しに、写真を加工せずに保存し直した。
そして翌日、もう一度開いてみた。
すると――
人影が、少し近づいていた。
「……嘘だろ?」
動くはずのない写真が、少しずつ変化している。
私は怖くなり、すぐにその画像を削除した。
【増えていく人影】
だが、それだけでは終わらなかった。
次の日、別の案件のために別のフリー素材を探していた。
「今度は街の風景の写真でも使うか。」
そう思って、適当なフリー素材をダウンロードする。
何気なく画像を開いた瞬間――
私は凍りついた。
そこにも、あの黒い人影が写っていた。
しかも、前よりもはっきりと姿が見える。
「なんで……?」
私は、自分のPCに保存されている他のフリー素材も片っ端から確認した。
そして気づいてしまった。
すべての画像に、あの黒い人影が写り込んでいることに。
【エピローグ】
それ以来、私は新しい画像をダウンロードしても、何をしても、必ずあの影が入り込むようになった。
写真を削除しても、フォルダを整理しても、いつの間にか戻ってくる。
そして、ついに今朝――
PCの画面いっぱいに表示された画像に、人影がすぐ目の前に立っていた。
私はそっと、PCの電源を落とした。
しかし――
今、この文章を読んでいるあなたのスマホやPCの画面に、何か映り込んでいないだろうか?
もし、黒い人影が見えたなら――
それはもう、あなたのフリー素材にも入り込んでいるのかもしれない。
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