一人暮らしを始めてしばらく経った頃、私は妙な違和感を感じるようになった。
「誰かに見られている気がする」
そんな感覚が、常に付きまとっていた。
目次
視線の正体
最初は気のせいだと思っていた。
だが、夜中になると、それはより強くなった。
部屋でスマホをいじっていると、ふと、背後に誰かがいる気がする。
キッチンで料理をしていると、窓の外から視線を感じる。
だが、振り向いても、そこには誰もいない。
「疲れてるのか……?」
そう思いながらも、夜になると必ず視線を感じるのだった。
鏡に映るもの
ある夜、風呂上がりに洗面所の鏡を見たときのこと。
タオルで髪を拭きながら、ふと鏡を見ると――
「目」が、こちらを見ていた。
私は思わずギョッとした。
だが、よく見ても自分の顔しか映っていない。
「……気のせい?」
だが、その日から、鏡を見るたびに誰かの「目」が一瞬映るようになった。
それはほんの一瞬。
だが、確かに「誰かの目」が、自分をじっと見ているのだ。
写真に映るもの
その違和感を確かめたくなり、スマホで部屋の写真を撮ってみた。
すると――
壁に、無数の「目」が映っていた。
壁の模様ではない。
はっきりと、こちらを見ている目だった。
私はすぐに写真を消した。
すると、スマホの画面が暗転し、ブラックアウトした画面に何かが映った。
私の背後に、無数の目が並んでいた。
最期の瞬間
その夜、私は金縛りにあった。
目は開くが、体が動かない。
そして――
天井一面に、無数の目が張り付いていた。
そのすべてが、私をじっと見つめている。
「……見つけた。」
耳元で、そう囁く声が聞こえた瞬間――
視界が真っ暗になった。
目覚めた世界
次に目を覚ましたとき、私はベッドの上にいた。
時計を見ると、いつもの時間。
「あれは……夢だったのか?」
安堵して、スマホを手に取る。
だが、画面に映る自分の顔を見て、私は凍りついた。
両目が真っ黒になっていた。
そして、その瞳の中には――
無数の目が、うごめいていた。
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