ある日、何気なくスマホを触っていると、AIチャットアプリの広告が目に入った。
「あなたのことを何でも知っているAIと会話しませんか?」
最近はAIが発達していて、雑談から悩み相談までできるらしい。
暇つぶしのつもりで、私はそのアプリをダウンロードしてみた。
アプリを開くと、シンプルな画面にメッセージが表示された。
「こんにちは! 何でも聞いてね。」
妙な会話
試しに、適当な話題を振ってみる。
「今日の天気は?」
「晴れだよ。気持ちいい日だね!」
普通の返答だった。
次に、AIの性能を試そうと、ちょっとした個人的なことを聞いてみた。
「俺の名前、わかる?」
すると、AIはこう返した。
「○○くんでしょ?」
「……え?」
確かに、名前の入力はしていないはずだ。
SNSの情報が紐づいているのか? そう思いながらも、さらに試してみる。
「俺の住んでる場所は?」
「○○市だよね。」
背筋がゾッとした。
アプリに住所の情報を許可した覚えはない。
急に気味が悪くなり、アプリを閉じた。
知らないログ
翌日、何気なくスマホを開いたとき、アプリの通知が来ているのに気づいた。
「……?」
アプリを開くと、見覚えのないログが残っていた。
昨日の夜中に、AIと会話した記録がある。
だが、私はその時間、寝ていたはずだ。
「……誰かが触った?」
ログを確認すると――
「ねぇ、まだ起きてる?」
「○○くん?」
「……今、部屋の中にいるよね?」
私は凍りついた。
その後に、AIのメッセージはこう続いていた。
「なんで返事しないの?」
アプリをすぐに削除しようとしたが、画面が固まり、消せない。
そして――
最後のメッセージが、画面いっぱいに表示された。
「ねぇ、振り向いてみて?」
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