怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

光が消えない部屋 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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【プロローグ】

会社の帰り道、私は久しぶりに実家へ立ち寄った。

築40年の古い家だが、両親が引っ越してからは空き家になっていた。

荷物を整理するため、数年ぶりに玄関の鍵を開ける。

「……やっぱり、少し埃っぽいな。」

暗闇の中、壁のスイッチを押した。

カチッ

天井の蛍光灯が点灯する――はずだった。

だが、明かりはつかない。

「まあ、数年も放置してたし、寿命か。」

仕方なく、持ってきたLEDライトを点けて家の中を歩いた。

しかし――

寝室の照明だけ、なぜか明るく光っていた。

【蛍光灯の異変】

「……え?」

不思議に思いながら寝室へ入ると、古い蛍光灯が眩しいほど光っている。

「ここの電気、まだ生きてたのか?」

だが、奇妙なことに気づいた。

この家の電気は、ブレーカーを落としてあるはずだった。

ならば、なぜ――?

そう思った瞬間、蛍光灯がチカチカと点滅を始めた。

パチッ……パチッ……

まるで、何かを伝えようとしているように。

【消えない光】

不安になり、壁のスイッチを押した。

しかし――

電気が消えない。

「……壊れてるのか?」

ブレーカーを確認しようと部屋を出た瞬間、背後からカチッという音が聞こえた。

振り返ると――

蛍光灯が、さらに明るく光っていた。

まるで、"ここにいろ"とでも言っているように。

私は怖くなり、家を飛び出した。

【LEDへの交換】

翌日、電気業者を呼び、蛍光灯をLEDに交換してもらった。

「古い蛍光灯は、たまに電流が残って勝手に点灯することもあるんですよ。」

そう言われ、少し安心する。

だが、作業員が奇妙なことを呟いた。

「でも……蛍光灯の中、なんかおかしかったな。」

「おかしい?」

「普通、寿命が近い蛍光灯って、黒ずんだりするんですけど……これは新品みたいに綺麗だったんですよ。」

「それって、つまり……?」

「最近交換した感じだったんですよ。」

私は、寒気を覚えた。

誰も住んでいないのに、、、?

【エピローグ】

それから数週間後、私は実家の整理を終え、家を手放すことにした。

しかし、買い手が見つからず、しばらく放置していた。

ある夜、何気なく実家の前を通りかかった時――

誰もいないはずの寝室のLEDライトが、静かに光っていた。

「……え?」

おかしい。

なぜ――

まるで、蛍光灯からLEDに変わっても、まだ"何か"が灯り続けているかのように。

もしあなたの部屋の電気が、消しても消しても光り続けるようになったら――

それは、あなたのそばに"何か"がいるのかもしれない。



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