怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

お札の下の髪の毛 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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一人暮らしを始めたばかりの頃、私は妙な違和感を感じていた。

部屋は清潔で、特に問題はないはずなのに――

どこからともなく、髪の毛が落ちてくる。

掃除をしても、翌日には長い黒髪が床や枕元に落ちているのだ。

「……俺、こんな長い髪じゃないのに。」

気味が悪くなりながらも、仕事が忙しく、あまり気にしないようにしていた。

だが、ある日――

決定的なものを見つけてしまった。

天井の異変

部屋の掃除をしているとき、ふと天井を見上げると、あることに気がついた。

天井の四隅に、古びた「お札」が貼られている。

「……最初から、こんなのあったか?」

お札は茶色く変色し、ところどころ破れかけている。

前の住人が何かの願掛けで貼ったのだろうか?

気にはなったが、汚いし気味が悪かったので、剥がすことにした。

お札の下の髪の毛

脚立に登り、お札を慎重に剥がす。

すると――

天井の隙間から、黒いものがひょろりと垂れ下がった。

「……え?」

それは、長い髪の毛だった。

「天井裏に、何かある……?」

ぞっとしながら、別のお札も剥がしてみた。

すると――

また、髪の毛がこぼれ落ちてきた。

しかも、今度は明らかに量が多い。

まるで、天井裏いっぱいに何かが詰まっているかのように。

「剥がしてはいけない」

気味が悪くなり、管理人に連絡することにした。

「すみません、部屋の天井裏に何かあるみたいなんですが……。」

すると、管理人は電話口でこう言った。

「まさか、お札を剥がしたんじゃないだろうな?」

私は一瞬言葉を失った。

「え……剥がしちゃダメだったんですか?」

「今すぐ全部戻せ! いいから早く!」

管理人は異常なほど慌てた様子だった。

だが、もう遅かった。

天井を見上げると――

剥がした部分の隙間から、“何か”がこちらを覗いていた。

最後の忠告

翌日、管理人と業者が来て、天井裏を調べることになった。

しかし、そこには何もなかった。

「……髪の毛、確かにあったんです。」

「そんなはずはない。この部屋、天井裏は密閉されてるんだよ。」

管理人はため息をつき、ポツリと言った。

「ここ……昔、女の人が住んでたんだよ。行方不明になったまま、見つかってないんだけどな。」

「……。」

その日から、私は絶対に天井を見上げないようにした。

だが――

夜になると、天井から聞こえてくる。

「カサ……カサ……」

まるで、誰かが髪を梳くような音が――。



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