怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

深夜の公園、たった一人のはずが—— 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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公園での深夜散歩

仕事終わり、家に帰る前に少し気分転換をしようと思い、近所の公園へ立ち寄った。
時刻は夜の11時過ぎ。
普段なら子供たちが遊ぶ広場も、今は静まり返っている。

公園には、街灯が数本あるだけで、ほとんどが闇に包まれていた。
ベンチに座り、スマホをいじりながら、一息つく。

「こんな時間に公園なんて、俺くらいしかいないよな……」

そう思って、周囲を見渡した。

やはり誰もいない。
ベンチに座るのは俺一人だけだった。

——その時までは、そう思っていた。

誰かがいる……?

しばらくスマホを見ていたが、なんとなく視線を感じる。

ふと、ブランコの方を見ると——

誰かが座っていた。

月明かりの下、ブランコに座っている影がある。
揺れているわけでもなく、ただじっと座っている。

「……さっきまでいなかったよな?」

少し気味が悪くなり、目を逸らした。
しかし、どうしても気になって、もう一度そちらを見ると——

影は消えていた。

「えっ?」

心臓がドクンと跳ねる。
周囲を見渡すが、公園には俺しかいない。

さっきまで確かにあった“何か”が、どこにもいないのだ。

誰もいないはずの場所から

不気味な気配を感じた俺は、すぐに公園を出ようと立ち上がった。

その時——

「ギィ……ギィ……」

ブランコが揺れる音が聞こえた。

さっきのブランコだ。
もう誰もいないはずなのに、音だけが響いている。

「……気のせいだ、気のせい……」

そう自分に言い聞かせながら、公園の出口へ向かおうとした。

しかし——

足が動かない。

まるで背後から何かに見られているような感覚に襲われる。

「振り向くな……振り向いたら……」

そう思っているのに——

体が勝手に振り向いてしまった。

そこにいた“何か”

ブランコのあたりを見ると——

何かが立っていた。

それは、人の形をしていた。
しかし、顔がなかった。

闇の中にぽっかりと開いた、真っ黒な空洞がこちらを見つめている。

「……見つけた」

耳元で、そう囁かれた気がした瞬間——

俺は気を失った。

気づいたら朝だった

目を覚ますと、俺は自分の家のベッドの上にいた。

「……夢?」

あれほどリアルな感覚だったのに。

しかし、夢では片付けられないことが一つだけあった。

昨夜、履いていたスニーカーの靴底が、公園の砂で汚れていたのだ。



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