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読後悪夢——お札に刻まれた呪い 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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【注意】この話を最後まで読むと、今夜悪夢を見るかもしれません。
それでも読み進めますか?
僕の友人、川村が経験した話だ。
彼はオカルト好きで、古本屋巡りや骨董品集めが趣味だった。

ある日、彼は都内の古本屋で一冊の本を見つけた。
表紙には何のタイトルもなく、古びた和紙の装丁。

ただ、一つだけ特徴があった。

本の表紙に古いお札が貼られていた。

封じられた本

「何これ? 呪われた本か?」

そう冗談を言いながら、川村は本を買って帰った。
値段はたったの300円だったらしい。

家に帰ると、彼はさっそく本を開こうとした。
しかし、お札が表紙に貼られているせいで、うまくページがめくれない。

ためらいもなく——

ビリッ。

川村はお札を剥がした。

不気味な内容

中を開くと、そこには意味不明な文字がびっしり書かれていた。
漢字のような、カタカナのような、読めそうで読めない。

だが、ページをめくるうちに、奇妙なことに気づく。

最初はただの文字の羅列だったのに——

徐々に、意味がわかるようになってきたのだ。

「……この本を最後まで読んだ者は、夢の中で“迎え”が来る」

そこには、そんな恐ろしい一文が書かれていた。

川村はゾッとしたが、気にせずそのまま本を閉じた。

しかし、その夜——

彼は悪夢を見た。

読後の悪夢

暗闇の中、どこまでも続く白い廊下。
川村はその中を歩いていた。

足音は響かず、どこからか低いうめき声が聞こえる。

ふと、廊下の奥に誰かが立っていた。

いや、何かが立っていた。

それは真っ黒な影のような存在だった。
顔はなく、ただじっとこちらを見ている。

そして——

影は、川村の方へゆっくりと歩いてきた。

呪いの本

目が覚めた時、川村は冷や汗をかいていた。

「迎えが来る……?」

そんな馬鹿な、ただの本だろう。
そう思いながら、本を確認しようと机を見ると——

本が、消えていた。

どこを探しても、本は見つからなかった。

しかし、それ以来、毎晩同じ夢を見るようになった。

白い廊下、黒い影、そしてゆっくりと近づいてくる足音——。

そして、悪夢を見るたびに、影との距離が少しずつ縮まっていく。

本に封じられたもの

怖くなった川村は、オカルトに詳しい知人に相談した。

その知人は川村の話を聞くと、深刻な顔でこう言った。

「それ、お札を剥がしたんだろ?
それは本じゃなくて、“封印”だったんだよ。」

「本に閉じ込められていたものが、解き放たれたんだ」

影が目の前に

その日から、川村は眠ることを恐れるようになった。

夢の中で、影は確実に近づいてきていた。
そして、とうとう川村の目の前にまで来てしまった。

影は、ゆっくりと手を伸ばした——。

次の日、川村は行方不明になった。

警察の捜索でも、彼の姿は見つからなかった。
だが、彼の部屋の机の上には、あの本が置かれていた。

元通り、表紙にお札が貼られた状態で。



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