怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

髪の毛とお札 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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大学進学を機に、一人暮らしを始めた。

家賃の安さにつられ、築年数の古いアパートを借りたが、住んでみると意外に快適だった。

だが――

ある日から、奇妙なことが起こり始めた。

髪の毛が落ちている

最初の異変は、床に長い髪の毛が落ちていることだった。

俺の髪は短いし、当然、そんな長い髪が落ちるはずはない。

「……掃除してなかっただけか?」

そう思い、気にせず掃除したが、それから毎日のように、床や洗面台、さらには冷蔵庫の中などありえない場所に髪の毛が落ちていた。

だんだん気味が悪くなり、ある日、思い切って部屋中を隅々まで調べることにした。

そして――

押し入れの奥で、それを見つけた。

お札の貼られた壁

押し入れの中には、古びたお札が貼られていた。

それも、ただの一枚ではない。

何十枚ものお札が、まるで壁を覆うように重ねられていた。

「……やばい、これは触っちゃいけないやつか?」

本能的にそう思ったが、怖いもの見たさが勝り、俺はお札を一枚だけ剥がしてしまった。

その瞬間――

「ザザッ……」

壁の隙間から、大量の髪の毛が落ちてきた。

「うわっ!」

慌てて押し入れの扉を閉めたが、背筋に寒気が走った。

「何だよこれ……。」

気味が悪くなり、その日は電気をつけたまま眠ることにした。

しかし、夜中――

寝室の天井から、かすかに髪の毛が垂れ下がっていた。

髪の毛の主

目が覚めた瞬間、動けなくなった。

金縛りだ。

意識はあるのに、体がまったく動かない。

「やばい、やばい、やばい……。」

恐る恐る視線を上げると、天井の角に長い髪の女が貼りついていた。

逆さまの状態で、ゆっくりと顔をこちらに向ける。

「……お前が、剥がしたのか?」

低い、掠れた声が耳元に響いた。

心臓が凍りついた。

女の髪は異様に長く、天井からぶら下がったまま、ゆっくりと俺のほうへ降りてくる。

「返せ……。」

その瞬間、体が動いた。

俺は勢いよく布団を跳ね飛ばし、部屋を飛び出した。

部屋の異変

翌朝、友人を連れて部屋に戻った。

だが――

押し入れのお札も、髪の毛も、すべて消えていた。

「……なんだ、ただの夢だったのか?」

そう思い、安心した。

だが、数日後――

ふと枕元を見ると、そこに長い髪の毛が一本落ちていた。

しかも、お札の切れ端が絡まっていた。



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