怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

人間嫌いの隣人 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

投稿日:

社会人になって数年、俺は都会の喧騒に疲れていた。

仕事はストレスの連続、同僚との付き合いも面倒。

だから、思い切って人里離れた小さな町に引っ越した。

「人間関係に縛られず、一人で静かに暮らしたい。」

そんな思いから、山のふもとの古いアパートを借りた。

住人も少なく、静かで理想的な環境だった。

しかし――

隣の部屋に住む男が、妙だった。

無愛想な隣人

隣人は40代くらいの男で、ほとんど外に出ない。

たまに見かけても、無言でドアを閉めるだけ。

大家に聞いてみると――

「あぁ、あの人ね……人間嫌いなのよ。」

「え?」

「昔から、誰とも話さないし、町の人とも関わらないの。」

「じゃあ、仕事は……?」

「さぁね。何をしてるのかも、誰も知らないのよ。」

深夜の気配

ある夜、眠れずに天井を見上げていると――

ゴトッ……ゴトッ……

隣の部屋から、奇妙な物音が聞こえた。

家具を動かすような音。

それに混じって、低いうめき声のようなものが聞こえる。

「……?」

気になったが、隣人は人間嫌いだ。

下手に関わると面倒そうなので、気にしないことにした。

だが、それから毎晩――

隣の部屋から聞こえる音が、だんだん大きくなっていった。

壁の向こうの“何か”

ある日、部屋の壁に耳を当ててみた。

ゴトッ……ゴトッ……

やはり、何かを動かしている音がする。

そして、微かに――

「……出してくれ……」

「え?」

聞き間違いだろうか?

耳を澄ますと――

「誰か……助けて……」

明らかに、隣の部屋から聞こえる“別の声”だった。

隣人の正体

翌日、どうしても気になり、大家に相談した。

「すみません、隣の部屋の人……誰かと一緒に住んでますか?」

すると、大家は顔を曇らせた。

「あの人は、もう10年以上一人暮らしよ。」

「え……?」

ゾッとした。

俺が聞いたあの声は――

誰のものだったのか?

急に、このアパートが恐ろしくなり、すぐに引っ越した。

だが、引っ越し直前の夜――

隣の部屋の壁から、はっきりと聞こえた。

「……次は、お前が入る番だ。」



■おすすめ

マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】




ロリポップ!

ムームーサーバー


新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp



世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽

新品価格
¥3,080から
(2024/10/17 10:26時点)



ほんとうにあった怖い話「年上の彼女」



ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ]

価格:1078円
(2024/7/23 13:25時点)
感想(1件)



-怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集
-, , , , , ,

Copyright© 映画・ドラマ・本・怖い話・奇妙な話・不思議な話・短編・ガールズ戦士シリーズ・Girls2(ガールズガールズ)などの紹介・感想ブログです。 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.