「白石トンネル」――東北地方の某県にある、今では使われていない旧道のトンネルだ。
このトンネルは、ある未解決事件の舞台として知られている。
1998年8月、3人の大学生がこのトンネルで失踪した。
今も、彼らは見つかっていない。
目次
事件の経緯
1998年8月12日、仙台市内の大学に通う田村翔太(21)、中村達也(22)、大野健(21)の3人が、深夜ドライブの途中で行方不明になった。
彼らは、肝試し目的で白石トンネルへ向かったとされている。
最後に目撃されたのは、トンネルの入り口付近だった。
翌朝、家族が警察に捜索願を出し、地元警察が周辺を調査した。
しかし、トンネル内外どこにも彼らの姿はなく、車だけがトンネルの近くに放置されていた。
エンジンはかかったまま、運転席には誰もいなかった。
車内には、コンビニの袋と、開封されたままのジュース、そして3人分のスマホが残されていた。
不自然な点が多すぎる事件だった。
唯一の手がかり
警察は周辺を大規模に捜索したが、彼らの痕跡は一切見つからなかった。
唯一の手がかりは、田村のスマホに残された最後の動画だった。
23時47分、白石トンネルの内部で撮影されたと思われる映像。
動画はブレがひどく、ほとんど何が映っているのかわからない。
しかし、途中でこんな会話が録音されていた。
「おい、マジでこれ以上進むのやめようぜ……。」
「何だよ、あれ……?」
「え? なんで……おい、待て!!」
そして、数秒後――
「誰かいる……やばい、逃げろ!!」
最後に、耳障りなノイズ音が鳴り響き、映像は唐突に終わる。
それ以降、3人の行方は一切わからなくなった。
奇妙な証言
この事件には、もう一つ奇妙な証言がある。
トンネル近くに住む農家の男性が、事件当日の夜中、トンネルの方向から「変な音」を聞いたと言っている。
「夜中の0時頃だったかな……トンネルの方から、何かゴロゴロと転がるような音が聞こえたんだ。」
「それと、うまく言えないけど、遠くで人が笑ってるみたいな声もした。でも、あの時間にあんな場所に人がいるはずがない。」
白石トンネルの噂
地元の人々は、昔からこのトンネルにまつわるある噂を語り継いでいる。
「トンネルの奥には、決して踏み入れてはいけない場所がある。」
トンネルは途中で崩落しており、奥に進めるはずはない。
しかし、過去に何人もの人がトンネルの奥で失踪しているという。
その中には、1970年代にトンネル内で発見された身元不明の白骨遺体も含まれている。
「トンネルの先には、“別の場所”に繋がる道がある」
地元の人は、そう言って決して近づこうとしない。
再び起こる異変
事件から25年が経った2023年、あるYouTuberがこのトンネルを訪れた。
廃墟探索を専門にする彼は、夜中に単独でトンネルを撮影した。
その動画の最後に、視聴者が奇妙なものを発見した。
「映像の奥に、3人の影が立っている」
彼のカメラがトンネルの崩落地点を映したとき、そこにはぼんやりと立ち尽くす3つの人影が映っていたのだ。
その影が消えた後――動画は唐突に終了していた。
未解決事件は、終わっていない
白石トンネル失踪事件は、今も未解決のままだ。
3人はどこへ消えたのか?
なぜ、彼らの車だけが残されていたのか?
ただ、一つだけ確かなことがある。
白石トンネルの奥へ行った者は、帰ってこない。
もし、あなたがこのトンネルを訪れたとき――
決して、奥へ進んではいけない。
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