目次
プロローグ:見覚えのないパジャマ
ある夜、俺はふとした違和感を覚えた。
クローゼットの中に、見覚えのないパジャマが掛かっている のだ。
「……こんなの、持ってたか?」
色は薄いグレーで、どこにでもありそうなデザイン。
タグを確認すると、サイズも俺のものと同じだった。
だが、どうしても記憶にない。
「気のせいか?」
そう思い、特に気にせずクローゼットを閉めた。
しかし、それが間違いだった。
第一章:夜中の足音
深夜、寝ていると、部屋の中で何かが動く気配 がした。
「……誰かいる?」
静かに耳を澄ませると、微かに布が擦れる音 がする。
ゴソ……ゴソ……
ゆっくりとした動き。
「……?」
恐る恐るスマホのライトをつけ、部屋を照らす。
しかし、誰もいない。
ベッドから起き上がり、クローゼットを開ける。
そこには、さっきの見覚えのないパジャマ が掛かったままだった。
しかし――
その袖が、少しだけ動いた気がした。
第二章:もう一人の自分
翌朝、仕事に出かける準備をしていると、またクローゼットに違和感を覚えた。
見覚えのないパジャマが、少しズレている。
「俺、昨日この位置だったか?」
気味が悪くなり、そっとパジャマを触る。
その瞬間――
背後に誰かが立っている気配がした。
ゾクリとする。
振り向く勇気が出ず、スマホのインカメラを起動し、そっと後ろを映した。
そこには――
俺と同じパジャマを着た"何か"が、俺の背中越しに立っていた。
第三章:パジャマの消失
心臓が跳ね上がる。
恐る恐る振り向くと、そこには何もいなかった。
スマホの画面をもう一度確認するが、そこにも何も映っていない。
「気のせいか……?」
恐怖と混乱のまま、その日は会社へ行った。
しかし、帰宅してクローゼットを開けると――
あのパジャマが、消えていた。
「あれ?」
いくら探しても、どこにもない。
第四章:ベッドに残されたもの
不気味な気持ちのまま、その日は寝ることにした。
しかし、深夜――
「ザッ……ザッ……」
足音が聞こえる。
目を開けると、暗闇の中、ベッドの横に"何か"が立っている。
俺は動けないまま、そっと目だけを動かし、そいつを見た。
それは――
俺とまったく同じ顔 をしていた。
同じ髪型、同じ表情、そして――
あの消えたパジャマを着ていた。
俺は息ができないほどの恐怖に襲われた。
すると、"それ"がゆっくりと口を開いた。
「もう、入れ替わってもいいよね?」
結末:朝が来ても……
俺はそこで記憶が途切れた。
目を覚ますと、朝になっていた。
「あれは……夢だったのか?」
安堵しながら、何気なくクローゼットを開ける。
すると――
見覚えのないパジャマが、いつの間にか戻っていた。
そして、それをよく見ると――
襟元に、俺の名前が刺繍されていた。
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