目次
突然の異変
会社の後輩、田中が原因不明の病気で入院した。
「発熱と倦怠感がひどくて、体に紫色のアザみたいなのができるんです」
共通の友人、鈴木がそう教えてくれた。
「病院で検査しても、病名がわからないらしい」
田中はまだ20代で、普段は健康そのものだった。
俺たちは心配しながらも、何もできないまま日々が過ぎた。
次々と倒れる人々
田中が入院して数日後、別の後輩 佐藤 も同じ症状で倒れた。
「熱が下がらないし、関節が痛い。体中にアザができてる……」
病院に運ばれたが、やはり原因不明。
さらに、俺の周りの人間が次々と同じ症状で倒れていった。
最初は会社の同僚だけだった。
だが、しばらくすると近所のコンビニの店員、行きつけのカフェの店長まで……。
「これって、感染する病気なのか?」
でも、俺は無事だった。
それが、余計に不気味だった。
関連する「ある出来事」
何かのウイルスかもしれない——そう思いながら、俺はふとある出来事を思い出した。
2週間前、俺たちは会社の飲み会である店に行った。
古びた居酒屋で、店の奥には変な形の「石」が飾ってあった。
「これ、なんか不気味じゃね?」
田中が冗談交じりにその石を触ったのを、俺は覚えている。
そして、それを見ていた他のやつらも面白がって触っていた。
だけど——
俺は触らなかった。
調査と警告
気になって、あの居酒屋に行ってみた。
しかし、店はすでに閉店しており、店主の行方も不明になっていた。
近所の人に聞くと——
「そこの店? 昔から変なことが多くてね……」
「石? ああ、呪われた石って噂があるよ」
背筋がゾッとした。
俺たちが触ったのは、ただの石じゃなかったのか?
その後、会社の人間が倒れ続けたせいで、部署は一時閉鎖。
感染症の専門機関が調査に入ったが、結局病名は特定されなかった。
そして今……
生き残ったのは、俺だけだった。
田中、佐藤、鈴木……あの日、石を触った全員が死亡した。
まるで何かに順番に命を奪われていくかのように。
■おすすめ
マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】

ロリポップ!

ムームーサーバー

新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp


![]() | 新品価格 |

![]() |

![]() | ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ] 価格:1078円 |

