怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

【奇妙な失踪】友人が「知ってはいけないこと」を知った日 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

投稿日:

消えた友人・山本

大学の友人、山本が行方不明になった。

山本は好奇心旺盛で、都市伝説や陰謀論が大好きな男だった。
普段は冗談ばかり言っているくせに、時々妙に真剣な顔をして「この世には絶対に知ってはいけないことがあるんだ」と語ることがあった。

そんな山本が突然、連絡を絶ったのは、ある日を境にだった。

それは——彼が「何か」を知ってしまった日。

知ってはいけないものを見た夜

失踪の一週間前、山本は俺に興奮気味にこう言った。

「ヤバい情報を見つけたんだよ。これ、本当に世に出ちゃダメなやつかもしれない」

俺は「またかよ」と適当に流したが、その日は妙に真剣な顔をしていた。

「最近、深夜に“見てはいけないライブ配信”があるらしいんだ」

「……は?」

「普通のネット配信じゃない。アクセス方法は特定のフォーラムで暗号化されてて、URLも固定されてない。
その配信、リアルタイムで“消される”んだ。
配信を見たやつも、消えるらしい」

そんなバカな話があるかと思ったが、山本はさらに続けた。

「昨夜、俺も見たんだよ。配信の途中で、画面の向こうのやつが俺の名前を呼んだんだ」

俺は一気に背筋が寒くなった。

「……お前、何を見たんだ?」

だが、山本は答えなかった。
ただ、不安そうにこう言った。

「……もし俺が消えたら、気にしないでくれ」

異常なメッセージ

その翌日、山本は学校に来なかった。

LINEを送ると、既読にはなったが、返信はない。
電話をかけると、一度だけ繋がったが、無音のまま切れた。

不安になった俺は、山本の家に向かった。

しかし、彼の部屋はもぬけの殻だった。

いや、それ以上に異常なことがあった。

机の上にスマホが置かれていたのだ。
電源は入っているが、画面には「メッセージアプリは存在しません」というエラーが表示されていた。

さらに、PCのブラウザを開くと、履歴が全て消去されていた。

だが、一つだけ開かれたままのページがあった。

それは、真っ黒な画面に、白い文字だけが表示されたサイトだった。

「知ってはいけないことを知った者は、存在を消される」

その瞬間、俺のスマホに通知が来た。

——送信者:山本

震える指で画面を開く。

そこには、たった一言だけ書かれていた。

「見ないでくれ」

山本の行方

その後、警察に捜索願が出されたが、山本の行方は杳(よう)として知れなかった。

彼が最後にログインしたとされるフォーラムも、数日後に閉鎖された。

何かを知ってしまったのか。
何かを見てしまったのか。

今でも時々、山本のLINEの履歴を見返すことがある。
しかし、送られてきたはずの最後のメッセージは、もうどこにもなかった。

彼は今、どこにいるのだろうか——それとも、もうこの世界に存在していないのだろうか。



■おすすめ

マンガ無料立ち読み

1冊115円のDMMコミックレンタル!

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

人気コミック絶賛発売中!【DMMブックス】




ロリポップ!

ムームーサーバー


新作続々追加!オーディオブック聴くなら - audiobook.jp



世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽

新品価格
¥3,080から
(2024/10/17 10:26時点)



ほんとうにあった怖い話「年上の彼女」



ページをめくってゾッとする 1分で読める怖い話 [ 池田書店編集部 ]

価格:1078円
(2024/7/23 13:25時点)
感想(1件)



-怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集
-, , , , , ,

Copyright© 映画・ドラマ・本・怖い話・奇妙な話・不思議な話・短編・ガールズ戦士シリーズ・Girls2(ガールズガールズ)などの紹介・感想ブログです。 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.