目次
序章:深夜の遊び
「かくれんぼ、しようぜ。」
小学6年生の 翔太(しょうた) は、夏休みの夜、親友の 悠人(ゆうと)、 直哉(なおや) たちと公園に集まっていた。
「こんな夜にやるのかよ……」
悠人が渋るが、翔太はニヤリと笑った。
「夜のかくれんぼって、めっちゃドキドキするだろ?」
直哉も乗り気で、3人は “鬼を1人決め、見つけられなかったら勝ち” というルールで遊ぶことにした。
じゃんけんの結果—— 悠人が鬼 になった。
「30数えるから、隠れろよ!」
悠人が目を閉じ、カウントを始める。
翔太と直哉はすぐに公園の遊具の影や草むらに隠れた。
だが、その時——。
「俺も入れてよ……」
聞き覚えのない 子供の声 がした。
第一章:知らない“誰か”
「……今、誰か言った?」
翔太は背筋がゾクッとした。
だが、悠人のカウントが終わる。
「……30! いくぞ!」
悠人はまず直哉を見つけた。
「お前、隠れるの下手すぎ!」
「くそっ!」
次に翔太の方へ向かう。
だが—— 翔太の姿がなかった。
「あれ……?」
公園のどこを探しても、翔太がいない。
「おーい、もう出てこいよ!」
しかし、返事はない。
次の瞬間、悠人のスマホに 非通知の着信 が入った。
恐る恐る出ると——
「みーつけた……」
子供のかすれた声。
「え……?」
すると、公園の隅にある 古びた公衆電話 から、カタカタと受話器が揺れていた。
「……ヤバい」
悠人と直哉は全力で翔太を探した。
だが、公園のどこにもいない。
そして、さらに奇妙なことに気づく——。
公園の砂場に、見たことのない 小さな足跡 がいくつも残っていた。
それは 翔太の隠れていた場所から、公園の外へ続いていた。
第二章:消えた翔太
二人は必死で翔太を探したが、どこにもいない。
仕方なく翔太の家に行き、親に伝えた。
「翔太くん、まだ帰ってないんです……!」
だが、翔太の母親は 不思議そうな顔 をした。
「……翔太? そんな子、うちにはいませんよ。」
「は?」
悠人と直哉は絶句した。
「何言ってるんですか!? 翔太は俺たちの親友で——」
「……冗談はやめて。」
母親はピシャリと言った。
「うちは夫婦2人だけで、子供なんていません。」
悠人と直哉は、恐怖で背筋が凍った。
「じゃあ、翔太って……誰だったんだ?」
第三章:記録されていた映像
半信半疑のまま、悠人は家に帰り、スマホを確認した。
公園で撮った写真や動画に、翔太が映っているはず——。
だが、翔太が写っていたはずの場所は、すべて空白になっていた。
さらに、動画の最後には 砂場に向かって走る小さな影 が映っていた。
その影が消えた直後——
「みーつけた……」
再び、あの声が響いた。
悠人は恐怖でスマホを投げた。
しかし、スマホの画面には最後に 信じられない文字 が浮かび上がっていた。
《次は、誰の番?》
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