目次
序章:奇妙な書き込み
大学生の 拓海(たくみ) は、都市伝説を調べるのが趣味だった。
ある日、匿名掲示板で 「絶対に検索してはいけない言葉」 というスレッドを見つける。
その中で、何度も書き込まれていたのが——
「かめゆかとなるれ」
意味不明な言葉だが、なぜか気になってしまう。
「なんだこれ?」
試しにスマホで検索しようとした瞬間——
『検索してはいけません』
画面に突然、そんな警告が表示された。
「……え?」
不思議に思いながらも、検索を諦めた拓海。
しかし、その夜から 奇妙な出来事 が起こり始める。
第一章:深夜のノイズ
その日の深夜、拓海が寝ていると、突然スマホの画面が点灯した。
通知は何もない。
「……誤作動か?」
そう思ってスマホを手に取った瞬間——
ザー……ザー……
スピーカーから、微かなノイズが流れ始めた。
—— か……め……ゆか……と……なる……れ……
「……っ!?」
気味が悪くなり、スマホを投げる。
画面を見ると、検索履歴に 「かめゆかとなるれ」 の文字が勝手に入力されていた。
「なんで……?」
恐怖に襲われながらも、すぐに履歴を消し、スマホの電源を切った。
しかし、次の日の朝——
鏡に「かめゆかとなるれ」と書かれていた。
第二章:見えない何か
「……誰かのイタズラか?」
ルームメイトもいないし、鍵もかけていた。
それなのに、誰かが 部屋に入って文字を書いた としか思えない。
不安になった拓海は、掲示板に書き込んだ。
『「かめゆかとなるれ」って何? 変なことが起き始めたんだけど』
すると、すぐに返信がついた。
『すぐに忘れろ。それ以上関わるな。』
『それを知った時点で、お前は"見つかった"。』
「見つかった……?」
意味が分からず、さらに調べようとしたその時——
スマホの画面が突然ブラックアウトし、耳元で ささやく声 が聞こえた。
—— 「みつけた」
拓海は心臓が凍りついた。
部屋の隅に 黒い影 が立っていた。
髪が長く、顔が見えない。
その影が、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
「う、うわああああ!!」
拓海は必死にドアを開け、外へ逃げ出した。
だが、どこへ行っても——
周りの人間の顔が、すべて“ぼやけて”見えた。
まるで、世界から“何か”が欠落していくような感覚——。
第三章:消えた存在
翌朝、拓海のSNSには奇妙な投稿がされていた。
『かめゆかとなるれ。次は君の番。』
もちろん、自分で投稿した覚えはない。
その投稿には、たった一件だけ 「いいね」 がついていた。
——見知らぬ、顔のないアイコンのアカウントから。
慌てて友人に連絡を取るが、誰も拓海のことを覚えていない。
「え? 誰? 悪いけど登録ミスじゃない?」
「……は?」
次第に、家族さえも拓海の記憶を失い、存在そのものが消えかけていた。
そして、その夜——。
部屋の鏡に、こう書かれていた。
「かめゆかとなるれ」
その文字の隣に、もう一つの言葉が追加されていた。
「おかえり」
—— これが、拓海が最後に見たものだった。
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