目次
序章:奇妙な手紙
大学生の 涼介(りょうすけ) の元に、ある日 差出人不明の手紙 が届いた。
封筒の表には、ただ一言——
《あなたの秘密を知っています》
「……いたずらか?」
心当たりはなかったが、気味が悪い。
中身を確認すると、紙には 一つのURL が書かれていた。
《XXXXXsecretroom-666XXXXXX.com》
—— 秘密の部屋?
興味本位でスマホからアクセスすると、真っ黒な画面が表示された。
そして、文字がゆっくりと浮かび上がる。
《あなたの秘密の種類を選んでください》
画面には 3つのボタン があった。
誰にも言っていない秘密
自分でも忘れていた秘密
知るはずのない秘密
「……なんだこれ?」
ふざけたサイトだと思いながらも、涼介は 「誰にも言っていない秘密」 を選んだ。
すると——
《涼介さん、あなたが高校時代に友達を裏切ったこと、覚えていますか?》
「……は?」
サイトには、高校時代の親友 修二(しゅうじ) の名前と、かつての出来事が書かれていた。
—— 修二が好きだった先輩に、涼介が先に告白したこと。
涼介は驚愕した。
「なんでこんなこと知ってるんだ……?」
修二には謝りたかったが、卒業後は連絡を取っていなかった。
すると、画面が再び変わる。
《次の秘密を選びますか?》
涼介は躊躇したが、次に 「自分でも忘れていた秘密」 を押した。
第一章:忘れていたはずの記憶
すると、画面にまた新しい文章が表示された。
《涼介さん、小学生の時に起こした事故を覚えていますか?》
「……事故?」
—— 夏休み、田舎の祖父母の家で遊んでいた時のこと。
近所の神社で、涼介は同じ年頃の 男の子と遊んでいた。
だが、その子の名前も顔も思い出せない。
サイトにはこう続いていた。
《あなたは、彼を一人にして帰りましたね?》
涼介の記憶に、かすかに残る映像。
森の奥で、「かくれんぼをしよう」と言われたこと。
だが、涼介は途中で飽きて 家に帰ってしまった。
あの子は……どうなったんだ?
涼介の胸に、得体の知れない不安がこみ上げた。
そして、画面には 最後のボタンが点滅していた。
《知るはずのない秘密》
涼介の指が、無意識に画面をタップする。
第二章:知るはずのない真実
次の瞬間、画面に 「接続中……」 の文字が現れ、動画が再生された。
画面に映ったのは、見覚えのある 田舎の神社の森。
カメラは、木々の奥へと進んでいく。
そして—— 朽ち果てた祠の前に、一体の白骨が映し出された。
《見つけたよ》
画面に、不意に 「達也」 という名前が浮かんだ。
「え……?」
達也の名前が、なぜここに?
すると、画面の音声が流れ出す。
—— 「かくれんぼ、まだ終わってないよ」
涼介は息を呑んだ。
この声は—— あの日、一緒に遊んでいた子供の声だった。
「達也……? いや、違う……あの子は……」
ガタガタと震える涼介の目の前で、スマホの画面が突然真っ暗になった。
次の瞬間——
「うしろ」
その文字が画面に表示された。
恐る恐る振り向くと——
—— そこには、泥だらけの少年が立っていた。
「……見つけたよ。」
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