「お前さ、秘密って何種類あるか知ってるか?」
ある夜、友人の三浦がそんなことを言い出した。
「秘密の種類? そんなの、個人的な秘密とか、国家機密とか、色々あるだろ」
俺が適当に答えると、三浦は静かに首を振った。
「違う。"本当に"あるのは、たった三種類だけだ」
「三種類?」
「**『話していい秘密』、『話してはいけない秘密』、そして——『知ったら消える秘密』**だ」
その瞬間、俺の背筋に冷たいものが走った。
「……それ、どこで聞いたんだ?」
三浦はしばらく黙っていたが、ぽつりと呟いた。
「……昨日、ある人に教えてもらったんだ」
「誰に?」
「……わからない。気がついたら、耳元で囁かれてた」
俺は笑おうとした。
だが、三浦の顔があまりにも真剣だった。
そして——
その日を境に、三浦は消えた。
三浦の痕跡
翌日、三浦は大学に来なかった。
それどころか、共通の友人に聞いても、誰も三浦のことを覚えていないという。
「え? 三浦? 誰それ?」
「お前、誰かと勘違いしてるんじゃね?」
そんなはずはない。
俺のスマホには、昨日まで三浦とやり取りしていた履歴がある。
慌てて開く。
しかし——
三浦とのトーク履歴は、すべて消えていた。
それどころか、連絡先すらなくなっていた。
まるで、最初から三浦という人間が存在していなかったかのように。
「次は、お前の番だ」
混乱しながらも、昨日のことを思い出していた。
「秘密の種類……『知ったら消える秘密』……」
三浦は、それを"知ってしまった"から消えたのか?
いや、そもそも——
俺も、三浦からその話を聞いてしまっている。
その瞬間、ぞくりと背筋が冷えた。
「次は、お前の番だ」
——耳元で、誰かが囁いた。
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