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【恐怖体験】「白い部屋の夢」──目覚めても、まだ終わらない 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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繰り返される夢

俺は最近、同じ夢を何度も見るようになった。

夢の中で、俺は白い部屋に閉じ込められている。

床も壁も天井も、真っ白。
ドアも窓もなく、何もない。

ただ、部屋の奥に鏡が一枚だけ掛かっている。

最初の頃は、夢だと気づいていた。

「目を覚ませば、元に戻る」

そう思っていたのに——

夢の中で何度目を覚ましても、俺はまた白い部屋にいる。

変化する鏡の中

ある時、ふと鏡を覗いた。

そこには俺が映っていたが——少し違う。

顔色が悪い。
目の焦点が合っていない。
唇がかすかに震えている。

それだけじゃない。

鏡の向こうの俺は——こちらを見ながら、笑っていた。

ゾッとして目を背けたが、その時、背後でカチリと音がした。

振り返ると、白い壁に——

「目を覚ましても、ここは終わらない」

そう、赤い文字で書かれていた。

夢の外でも

それから俺は、夢の中だけでなく、現実でも異変を感じるようになった。

・気づくと白い部屋の夢を思い出している
・昼間でも鏡の中の自分が、少し違って見える
・時計の針が、いつの間にか戻っている

そしてある日——

目を覚ますと、俺はまた白い部屋にいた。

「……またかよ……」

そう呟き、ため息をついた。

すると、鏡の向こうの俺が、口を動かした。

「夢じゃないよ」

その瞬間、頭が真っ白になった。

これは夢じゃない?
じゃあ、俺は……本当にこの部屋に閉じ込められているのか?

必死で目を閉じ、現実に戻ろうとした。

目覚めたはずなのに

次に目を開けると、自分の部屋だった。

「ああ……夢か……」

ホッとして起き上がろうとした時、ふと気づいた。

部屋の壁紙が——真っ白になっている。

確か、俺の部屋の壁は薄いベージュだったはずだ。

……いや、それよりも。

部屋の隅に、鏡なんて置いていなかった。

なのに、そこには白い部屋にあったはずの鏡が掛かっていた。

そして鏡の向こうの俺が、ゆっくりと口を開いた。

「やっと、こっちに来たね」

俺は今、本当に目覚めたのだろうか。

それとも、まだ——白い部屋の中なのだろうか。



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