目次
見知らぬ写真
ある日、スマホの写真フォルダを整理していた時、見覚えのない写真 を見つけた。
それは、俺の部屋の写真だった。
夜の薄暗い部屋。ベッド、机、本棚。
何より怖かったのは、その写真が 俺が寝ている姿を映していたこと だった。
「……こんなの、撮った覚えがない。」
シャッター音で気づくはずなのに、そんな記憶は一切ない。
不審に思い、撮影情報を確認すると——
「撮影日時:昨夜 3時12分」
「俺、寝てたよな……?」
俺は、恐る恐る部屋を見回した。
誰かが入った形跡はない。
「……気のせい、だよな?」
そう思いながら、写真を削除した。
だが——
次の日、また同じ写真が増えていた。
毎晩増える写真
翌朝、スマホを開くと、また新しい写真 が増えていた。
撮影日時は 3時14分。
昨日とまったく同じ構図で、俺がベッドで寝ている。
「……おかしい。」
不安になり、スマホを枕元に置いて寝ることにした。
そして、夜中の3時、アラームをセットして待ち構えることにした。
3時12分の違和感
アラームが鳴ると同時に目を覚ました。
「……何もない。」
部屋は静まり返っている。
スマホを手に取り、写真フォルダを開く。
——そこには、新しい写真があった。
しかも、今回は はっきりと“撮影者” の影が映っていた。
俺のベッドのそばに立つ、長い髪の女の影。
そんな奴、部屋にいるはずがない。
恐怖で全身が震えた。
映っていたもの
翌日、友人のカズキに相談すると、彼は怖がりながらもこう言った。
「とりあえず、その写真、俺にも送ってみて。」
送信した後、カズキはしばらく写真を見つめていたが、急に顔色を変えた。
「……お前、この写真、何か変じゃないか?」
「え?」
「お前の寝てる位置、ちょっと違ってない?」
言われてもう一度見直す。
確かに、ベッドの位置が微妙に違う気がする。
「……それにさ、この影の女、顔がないんだけど……」
そう言われた瞬間、血の気が引いた。
「なぁ、お前、ちゃんと部屋で寝てるよな?」
「……当たり前だろ。」
カズキは少し考え込んだ後、スマホを俺に突きつけた。
「これ……さ、お前の部屋 じゃなくね?」
ここはどこ?
確かに、写真の部屋は俺の部屋にそっくりだ。
だが、よく見ると 壁の模様が違う。
カーテンの柄も、床の色も、ほんの少し違う。
「……じゃあ、俺はどこで寝てるんだ?」
その瞬間、スマホが震えた。
「新しい写真が追加されました。」
恐る恐るフォルダを開く。
そこには——
俺がスマホを見つめている写真が映っていた。
今の俺と、同じ姿勢で。
……でも、俺の後ろに、女が立っていた。
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