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【恐怖体験】「夜中の激しいノック音」──開けてはいけない 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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深夜のノック音

一人暮らしを始めて、半年が経った頃の話だ。

その日、俺はいつも通り夜更かしをして、深夜2時頃に寝ようとしていた。

電気を消し、布団に入った瞬間——

「ドンッ! ドンッ! ドンッ!」

玄関から、激しいノック音が鳴った。

「……誰だよ、こんな時間に」

時計を見ると、午前2時14分。

不審者かと思い、ドアスコープから外を覗いた。

だが、そこには誰もいなかった。

「……気のせいか?」

そう思い、再び布団に入った。

すると——

「ドンドンドンドンッ!!!」

今度は、さっきよりも強いノック音が鳴り響いた。

俺はビクッと体を起こした。

明らかにおかしい。
さっき外を確認した時、誰もいなかったのに。

恐る恐るもう一度ドアスコープを覗いた。

——やはり、誰もいない。

「……気のせい、だよな?」

そう思いながら布団に潜り込んだ。

だが、その後もノック音は何度も何度も鳴り響いた。

「ドンドンドンドンッ!!!」

「誰かいるんですか!!」

ついに俺は玄関に駆け寄り、ドアを開けた。

……そこには、やはり誰もいなかった。

ただ一つだけおかしなことに気づいた。

ドアの外に、濡れた手形がいくつも付いていた。

ノック音の正体

翌日、友人にその話をすると、

「怖っ……なんだよ、それ」

と笑いながら言われた。

だが俺は気になって、管理会社に防犯カメラの映像を確認させてもらった。

映像を再生すると——

俺の部屋のドアを、何かがノックしている映像が映っていた。

ただ、明らかにおかしかった。

ノックしていたのは、黒くて細い腕だけ。

身体は映っていなかった。

腕だけがドアを激しくノックし続け、やがてスッと消えていった。

俺は震え上がった。

管理人がポツリとこう言った。

「……あのね、実は前の住人も、同じことを言ってたんですよ。夜中に激しいノック音がするって」

「それ、なんなんですか……?」

管理人は少し顔を曇らせた。

「その部屋ね、3年前に住んでた人が突然失踪したんです。
で、その人が失踪する前日……やっぱり夜中に誰かがノックしていたそうです」

俺はゾッとした。

「失踪した人……見つかったんですか?」

「いや……未だに見つかってないんです。」

まだ終わっていなかった

それからしばらく、ノック音は聞こえなくなった。

だが、ある夜——

布団に入って眠ろうとした瞬間、またあの音が鳴った。

「ドンッ! ドンッ! ドンッ!!!」

今度は玄関ではなかった。

クローゼットの中からだった。

恐る恐る近づくと、クローゼットの扉から激しいノック音が響いていた。

「ドンドンドンドンッ!!!」

「……誰かいるのか?」

そう呟いた瞬間——

ノック音がピタリと止まり、静寂が訪れた。

だが、次の瞬間。

「開けて……」

中から、はっきりと人の声がした。

俺は全力でアパートを飛び出し、そのまま契約を解除した。

だが、それ以来——どこへ引っ越しても、夜中2時14分になると必ずノック音がする。

今夜も、また。

「ドンッ! ドンッ! ドンッ!!」

俺は今も、その“何か”が誰なのかを知ることができていない。



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