怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

友達の日記に書かれていた小屋のこと 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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失踪した友達

高校2年の夏、俺の友人 タカシ が突然行方不明になった。

前日まで普通に学校に来ていたのに、次の日からパタリと姿を消した。

警察が捜査したが、結局手がかりは何もなく、タカシは失踪扱いとなった。

クラスメイトは最初こそ騒いでいたが、次第にタカシの話をする者は減っていった。

……だが、俺だけは諦められなかった。

タカシは、失踪する直前から何かに怯えていたのを知っている。

そして——

俺はタカシの家で、あるものを見つけてしまった。

タカシの日記

タカシの母親に頼み込み、彼の部屋を見せてもらった。

机の上にはノートが一冊置かれていた。

表紙には、黒いマジックで「日記」と書かれている。

俺はためらいながらも、日記を開いた。

最初のページは普通の内容だった。

《7月10日》
今日は数学のテストだった。最悪。

《7月12日》
最近、学校の裏山で変な小屋を見つけた。誰も使ってないみたいだけど、扉には錆びた鍵がかかってた。

《7月14日》
今日も小屋を見に行った。鍵は壊れてた。誰か入ったのか?

《7月15日》
小屋の中に入ってみた。埃だらけで何もない……と思ったら、壁に何か書いてあった。
『入ったら、出られない』

「……嫌な予感しかしないな。」

ページをめくる手が震える。

そして——

7月16日の日記を見た瞬間、俺は息を呑んだ。

小屋での異変

《7月16日》
小屋にまた行った。でも、変だ。
昨日まで埃だらけだったのに、誰かが掃除したみたいに綺麗になってた。
……誰か住んでる?

《7月17日》
小屋の中に鏡が増えていた。昨日はなかったはず。
鏡の前に立つと、背後に誰かいる気がする。でも振り向いても誰もいない。

《7月18日》
鏡に何か書かれていた。
『もう一人、必要』

「……やばい。」

俺はページをめくるのが怖くなった。

しかし、次のページにはさらに恐ろしいことが書かれていた。

最後の日記

《7月19日》
小屋に入ったら、扉が閉まった。
外から誰かの声がする。「開けて」って。
でも、開けちゃいけない気がする。

《7月20日》
ここはどこだ? 小屋のはずなのに、扉を開けても外に出られない。
外の景色が……おかしい。誰か助けて。

《7月21日》
小屋の鏡に映ってる俺が、笑ってる。
でも、俺は笑ってない。

《7月22日》
もう一人、必要。
もう一人、必要。
もう一人、必要。

最後のページは、それだけが繰り返し書かれていた。

そして——

最後のページの端には、黒い手形が押されていた。

俺は恐怖で日記を閉じた。

「……タカシ、お前、どこに行ったんだ?」

そして、その瞬間。

俺のスマホに通知が届いた。

『発信者不明』

震える手で画面を開くと、そこには一通のメッセージがあった。

『小屋で待ってる』



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