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【恐怖体験】「かゆみが止まらない」──皮膚の下で動くもの 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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不気味なかゆみの始まり

大学に入ってから、僕は一人暮らしを始めた。
初めての一人暮らしは自由で楽しいはずだったが、最初の数週間、どうしても体調が悪かった。
頭が痛く、体がだるく、そして、なにより異常なかゆみに悩まされていた。

特に手足の裏、背中、そして顔に、かゆみが強く現れた。
最初はただの乾燥かと思い、保湿クリームを塗ったり、シャワーを浴びたりしていたが、かゆみは治まるどころか、どんどんひどくなっていった。

「変だな……」
その日は寒気もして、寝る前に軽い風邪だろうと思い、布団に潜り込んだ。

夜中の異変

深夜、目を覚ました時、背中が猛烈にかゆかった。
寝ぼけながら手を伸ばして背中を掻こうとしたが、何か硬い感触が指先に触れた。
すぐに跳ね起き、鏡の前に立つと、背中に小さな赤いかゆみの塊が浮かんでいるのが見えた。

その塊は、次第に不自然に膨らんで、まるで皮膚の下で動いているような感覚を与えた。
「何これ……?」
不安に思い、指で押してみると、ブチッと音がして、その塊が潰れた。

だが、それだけでは終わらなかった。

皮膚の下で動くもの

次の日から、そのかゆみがさらにひどくなり、背中だけでなく腕や足にも広がった。
何かが皮膚の下で動いているような感覚があり、掻けば掻くほどかゆみが増す。
怖くなり、病院に行こうかとも思ったが、その夜、再び寝ているときに信じられないことが起きた。

目を覚ました時、皮膚の下で何かが動いているのを感じた。
今度は、手のひら、足の指先までが痛く、かゆみが異常だった。
思わず手を見た瞬間、指の間に小さな黒い点が現れているのを確認した。
それはまるで、虫の卵のように見えた。

「まさか……」
指でその黒い点を押し潰すと、虫が這い出してくる感覚が指先に伝わった。
その瞬間、背筋が凍り、手が震えた。
目の前の鏡に映った自分の手が、まるで異物に侵されたように黒く変色していく様子が見えた。

かゆみの正体

次の朝、僕は再び病院に行く決心をした。
医師に話すと、彼はすぐに診断を下した。
「あなたが言っている症状は、虫の寄生によるものではないかと思いますが……」

その後の診察で、医師は「寄生虫が皮膚に侵入した痕跡」を確認したという。
その虫は、通常は自然界で見かけない種類で、何かが原因で人間の皮膚に寄生してしまったらしい。

だが、驚くべきことに、この寄生虫が人間の皮膚に巣を作ることがあると言われ、さらに恐ろしい事実が告げられた。

「実は、これを引き起こすのは、誰かがかつてあなた家で何か儀式的なことを行ったのかもしれない」ということだった。

それを聞いて、僕はその家に引っ越してきた前の住人について調べ始めた。
しかし、そこで知ったことは、前の住人が家に取り憑かれていたという話だった。

怖い結末

実は、その家は過去に呪いの儀式が行われていた場所であり、その儀式で失敗した悪霊が今も徘徊していると言われていた。
僕が引っ越してきたことで、その悪霊が自分にかゆみを与えていたということが分かったのだ。

実際に寄生虫が引き起こしたわけではなく、悪霊の仕業だったことが判明した瞬間、再びかゆみが強烈になり、皮膚が次第に膨れ上がっていった。
最終的に、医師から処方された薬を飲んで症状が治まったものの、あの異常なかゆみの記憶は今でも鮮明に残っている。

僕はその家をすぐに引っ越すことにしたが、今でもあのかゆみが蘇る瞬間が怖い。
もしまたあのかゆみが再び起きたら、どんな方法であれその呪いから逃げられない気がしてならない。



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