目次
いつもと違う帰り道
その日、俺は仕事が長引いて、いつもより遅く帰ることになった。
電車を降り、駅前のコンビニで軽く買い物を済ませる。
家までの道を歩いていると、ふとした違和感を覚えた。
「……ここ、こんな道だったか?」
何度も通っているはずなのに、街灯の配置や道のカーブが微妙に違う気がする。
しかし、疲れていたせいかもしれないと思い、そのまま歩き続けた。
不思議な家
しばらく歩くと、見覚えのない家の前に出た。
古びた二階建てで、木造の外壁は剥げかけている。
玄関の引き戸は少しだけ開いていて、なぜか俺はそこに入らなければならない気がした。
「いや、何やってんだ俺……」
そう思いながらも、気づけば足が勝手にその家へ向かっていた。
ありえない風景
家の中は意外に綺麗だった。
古びてはいるものの、人が住んでいるような気配がある。
不思議に思いながら廊下を進むと、違和感が確信に変わった。
壁に掛けられている写真。
そこに写っているのは、俺の家のリビングだった。
しかも、見たことのない角度から撮られている。
まるで、誰かが俺の家の中を覗き見ているかのような写真だった。
ゾッとして、急いで家を出ようと振り返る——
その瞬間、背後から声がした。
「……また、来たの?」
目覚めと奇妙な記憶
気づけば、自分の家のベッドの上だった。
「夢……だったのか?」
安堵しながらも、何かが引っかかる。
部屋を見回すと、あることに気づいた。
クローゼットの扉が少しだけ開いている。
いつも閉めているはずなのに。
恐る恐る近づき、中を覗くと——
そこに、昨日見た「妙な家の写真」が無造作に置かれていた。
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