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竹林に消えた足跡 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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祖父の言い伝え

祖父の家の裏には、広大な竹林が広がっていた。

風が吹くたびに、竹同士がこすれ合い、不気味な音を立てる。

小さい頃から、祖父にこう言われていた。

「あの竹林には、夜に絶対に入るな。」

理由を聞いても、祖父は口を濁すだけだった。

だが、俺はあまり気にしていなかった。

大人になった今となっては、ただの迷信だと思っていた。

——あの日までは。

深夜の足跡

祖父が亡くなり、久しぶりに実家へ戻った。

親戚たちと通夜を終えた後、深夜になっても寝付けずにいた。

ふと、窓の外に目を向けると——

竹林の入り口に、誰かが立っている。

暗闇の中、白っぽい服を着た人影。

「……誰だ?」

気になり、懐中電灯を持って外へ出た。

竹林の入り口まで行くと、その人影は消えていた。

だが、足跡が残っていた。

湿った土の上に、小さな裸足の足跡が続いている。

まるで、子供のもののようだった。

「……子供?」

こんな時間に?

疑問に思いながら、足跡をたどることにした。

竹の奥で見たもの

竹林の中は、思ったよりも暗かった。

足元に注意しながら、足跡を追いかける。

だが、途中でおかしなことに気づいた。

足跡が増えているのだ。

最初は一つだったのに、途中から二つ、三つ……

いつの間にか無数の裸足の足跡が並んでいる。

「……気のせいか?」

そう思った瞬間——

ザサッ

すぐ横の竹が、揺れた。

何かがそこにいる。

心臓が跳ね上がる。

恐る恐る、懐中電灯を向けると——

そこに"子供たち"がいた。

竹林に住む者たち

年齢も性別もバラバラな子供たちが、こちらを見ている。

彼らは全員、古びた白い着物を着ていた。

無表情で、じっと俺を見つめている。

「……お前ら、こんな時間に何をして——」

言いかけた瞬間、ゾッとした。

彼らの足元を見て、気づいてしまった。

竹の根元から、子供たちの足が生えていた。

まるで、竹と一体化しているかのように——

彼らは"竹の中"から出てきたのだ。

次の瞬間、子供の一人が口を開いた。

「……おじさんも、おいでよ。」

その言葉と同時に、背後から何かが俺の肩を掴んだ。

竹林に消えた者たち

「っ!」

慌てて振り返る。

誰もいない。

竹林の中は、静まり返っていた。

さっきまでの子供たちの姿も、どこにもない。

消えた……?

それとも——

竹の中に戻ったのか?

ゾッとしながら、その場を後にした。

翌朝、祖父の家を片付けていると、納屋で古い新聞を見つけた。

昭和のある年、近隣の子供たちが数人、竹林で行方不明になったという記事だった。

見つかった者は、一人もいないという。

だが、祖父はこう語っていたらしい。

「あの竹林には、迷い込んだ子供たちが 'まだ' いるんだ。」

俺が昨夜、見たのは——

竹林に囚われた子供たちだったのかもしれない。



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