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竹林の迷い道──決して振り返ってはいけない 怖い話 奇妙な話 不思議な話 短編集

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祖父の言いつけ

俺の祖父の家の裏には、大きな竹林が広がっていた。

小さい頃から祖父にこう言われていた。

「竹林には入るな。一度迷ったら、二度と戻れんぞ」

子供ながらに不思議だった。

竹林はただの森に見えるし、昼間は陽が差し込んでいる。

だけど、祖父の言葉には妙な迫力があった。

俺は素直に従い、竹林には決して足を踏み入れなかった。

……あの日までは。

竹林の奥へ

夏休みに祖父の家に遊びに行ったある日、俺は友達のユウタと探検をすることになった。

「ちょっとくらい大丈夫だろ?」

ユウタはそう言って、竹林の中へと入っていった。

俺も少し不安だったが、「迷信だろ」と思い、一緒に入ることにした。

竹林の中は意外と涼しく、風が吹くたびにカサ……カサ……と竹が揺れる音がした。

「なんだよ、全然普通じゃん。」

ユウタが笑った、その時だった。

カサ……カサ……

「……?」

どこか遠くから、何かが動く音が聞こえた。

「風か?」

「いや……なんか、足音みたいじゃね?」

そう言った瞬間、異変が起こった。

竹林の中の女

突然、辺りがしん……と静まり返った。

風の音も、虫の声も、何も聞こえない。

そして、竹林の奥に、白い着物の女が立っていた。

顔は髪に隠れて見えないが、明らかに俺たちを見ている。

「……誰かいる。」

俺がそう言った途端、女がゆっくりとこちらに向かって歩き出した。

カサ……カサ……

「やばい、戻ろう。」

俺たちは慌てて竹林の出口を目指した。

しかし、走っても走っても、同じ場所に戻ってしまう。

「おかしい! さっきから同じ竹ばっかじゃねぇか!?」

「まさか、これって……!」

すると、ユウタが急に足を止めた。

「なあ……後ろに誰かいないか?」

絶対に振り返るな

ユウタの声が震えている。

「……後ろ?」

「足音が、増えてる。」

俺は聞きたくなかったが、確かに俺たち以外の足音が混じっていた。

しかも、それがどんどん近づいてくる。

カサ……カサ……カサ……

「絶対に振り返るな。」

俺は祖父の言葉を思い出した。

「ユウタ、走れ!」

俺たちはただひたすら前だけを見て走った。

すると、突然視界が開け、俺たちは竹林の外に転がり出た。

後ろを振り返ると──そこには何もなかった。

ただ、竹林の中に白い影が消えていくのが見えた。

祖父の話

俺たちは震えながら祖父に全てを話した。

祖父は険しい顔をして、こう言った。

「……お前ら、よく戻ってこられたな。」

「じいちゃん、あれは何だったんだ?」

祖父はしばらく黙っていたが、ぽつりと話し始めた。

「あの竹林にはな、昔、嫁入り前に死んだ女たちの霊が彷徨っているんだ。」

「え……?」

「昔、この村には、山の神に嫁ぐために捧げられた女たちがいた。捧げられた女たちは二度と戻らなかった……。」

「それって、つまり……?」

「あの女たちはまだ、誰かを竹林の奥へ連れて行こうとしてるんだよ。」

俺はゾッとした。

もしあの時、振り返っていたら……?

もし出口を見つけられなかったら……?

俺は今頃、竹林の奥に囚われていたのかもしれない。



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